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両手



わたしは
必要とされたいんだと思う
手をさしのべるのが
わたしでなくてもいいのなら
気弱なわたしは
引っ込めてしまうでしょう 手を
だれもが だれかの
きずなを求めているのは
知っている
きみも わたしも
だれもかもが――

だけど わたしの手は
ふたつしかない
わたしの両手は
たくさんのことを
抱えられない
わたしは知っている
ひとりで
できることなんて
限られていると――

だから もし
必要としてくれるのならば
わたしがいいと言ってくれるのならば
迷わずに
差し伸べるよ 両手を
会いに行くよ
まっすぐに
飛んでいくよ
ためらわずに
持っているものすべて あげる
心からのハグを――

だからどうか
疑わないでください
信じてください
わたしの愛のかたちを





 
 



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