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「恐竜図鑑」@兵庫県立美術館

ゴッホ・アライブ」と同時開催されているのがこの「恐竜図鑑」でした。

「ゴッホ・アライブ」と対照的に人は少なかったのですが(平日だったからだと思いますが)、こちらも面白かったです。
何しろ、恐竜の化石ゼロの恐竜の展覧会!

恐竜の存在が発見された19世紀前半から、人々がどのように恐竜をイメージしていたのかを探る展覧会でした。

初期の頃の恐竜の絵が最高に可愛い!!!
(途中まで写真OKでした)

ロバート・ファレン《ジュラ紀の海の生き物-ドゥリア・アンティクィオル(太古のドーセット)》1850年頃、油彩・カンヴァス、ケンブリッジ大学セジウィック地球科学博物館
ジョン・マーティン《イグアノドンの国》1837年、水彩・紙、ニュージーランド国立博物館テ・パパ・トンガレワ、ウェリントン

絵本の挿絵かなと思うくらい瞳がキュート!

それがどんどんとリアルになっていく過程が見えてくるのが面白かったです。
特に興味深かったのが、チャールズ・R・ナイト(1874-1943)が描いたフィールド自然史博物館の壁画のための下絵スケッチ群。
その中にティラノサウルスとトリケラトプスが対峙するシーンがあるのですが、この絵によってこの2種の恐竜がライバル関係というイメージが固定化されたそうです。

チャールズ・R・ナイト《白亜紀-モンタナ》1928年、油彩・カンヴァス、プリンストン大学

確かにティラノサウルスと言えばこんなシーンのイメージある!
改めて、イメージ(画像)の強さを認識したのでした。

現代の画家の作品も多々あり、その中でダグラス・ヘンダーソンの作品が一番好きでした。
恐竜を描くというよりも、恐竜のいる風景を描くという感じで、しかもパステル画で柔らかい色を出しながら描かれているので、幻想的で素敵でした。

見たことのないものを描く。
見たことがないけれどもロマンいっぱいのものを描く。
その変遷がうかがえる、とても興味深い展覧会でした。

兵庫県立美術館では5月14日まで、その後、上野の森美術館で5月31日から7月22日まで開催されるそうです。
機会があれば是非!

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