アリエリー教授の「行動経済学入門」お金編/ダン・アリエリー&ジェフ・クライスラー



最近、「行動経済学」という言葉がよく耳に入るので図書館で借りてきた。


人がお金を使うメカニズム、価値のつける際の行動心理、お金を貯めるための考え方等、全くの無知の私にも理解しながら読めた。

実験の内容を何が起こっているのか説明しながら紹介してくれるのでとてもわかりやすい。

特に気になったところを書いてみます。


自分の所有物は過大評価する。

たった30秒持ち上げただけのマグカップ、そうしなかったグループよりも高い価値を見出すそう。

全く同じものでも自分のものには高値をつけるのに、他人のものには低価をつけたり。

損失は同じ場合でも、それまでに投資した金額があればそのまま投資してしまう。


見えない労力やお金に価値は感じない

ピカソの有名なお話。

数秒しかかかっていない絵に5,000ドルは高い?その絵にはピカソの全人生と数秒がかかっている。

無能で時間をかける。有能で数分しかかからない。人は前者にお金を払う方が快く感じる。


〇〇年後のために、よりも〇〇年〇〇月〇〇日までに、の方が貯金できる

今、この商品を買う。その金額で別に何ができるのかを考えると、どちらに使ったほうが有意義なのか?

〇〇円、〇〇%で認識がバグる。例えば、車や家のオプション、高いはずなのに本体の価格が高いがために、そんなに高く感じない。


他にも、前払い、後払い、どっちが出費の痛みを伴うのか?とか

結局の売価が同じでも、元値が高いセール品のほうがお得に感じて売れる、とか。

お金を使う上でとても身近なお話をたくさん学ぶことができる。

これを足がかりにして、他の行動経済学の本にも挑戦したい。

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