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私たちがいごこちのいい「社会の庭づくり」を目指すまで

こんにちは。ニワヤワヤのアイコです。
今回noteの開設にあたり、まずは私たちがなにをしている人なのか、なにをしていきたいのかを書いていきたいと思います。

子どもを育てる「庭」を盛り上げる活動をしています

私たちは社会人3名、学生1名の四人組「ニワヤワヤ」です。
このなんとも発音しづらい団体名に込めた想いや意味については長くなるのでまた別の記事に書きますが、みんなで子どもを育てる「庭」をどんどん広げて、盛り上げていきたい!という思いをもって活動しています。
現在の主な活動はHOME TREEというサイトの運営です。
HOME TREEは、里親家庭のエピソードと家庭で作った「家庭の木=HOME TREE」を紹介しているWebサイトです。
私たちはこの木々が集まる庭をととのえ、盛り上げる庭師集団だと思っていただければと思います。

HOME TREEのメインビジュアル
こんな賑やかな庭をみんなで盛り上げていきたい!

「アートと福祉」を学んで「里親」に出会った4人

 私たちは、東京藝術大学の社会人プログラム「Diversity on the Arts Project (通称:DOOR)」の受講生として出会いました。
DOORというのは、社会人と学生が一緒に「アート×福祉」について学ぶ履修証明制度です。
具体的にどんな授業があるのか、何をしているのかについてはこちらの公式サイトが分かりやすいので、ご覧ください!

DOORの選択授業「ケア実践場面分析演習」(略して「ケア実」)では、受講生がいくつかのチームに別れ、チームごとに「ケアを実践している場面」に出向き、感じたことをアウトプットします。
講義の全体テーマは社会的養護を受ける子どもたちでした。
児童養護施設、児童相談所・・・さまざまな実習先がある中で、「里親」を選んだのが私たち4人です。
里親制度に対する知識や想いはそれぞれ、でもそんなに深くは知らない。そんな状態から実習が始まりました。

「ケア実」成果展のフライヤー
私たちも1年の試行錯誤の成果を発表をしました。

子育ては、「親と子」だけのものか?考え続ける日々

実習では、実際に里親さんや里子さんにお会いすることができました。里子さんたちの好きなものを語る表情や何かに夢中になる姿を見て、「やっぱり子どもの笑顔っていいな!」と嬉しくなる私たち。その一方で、里親さんたちの想いや子どもたちをめぐる環境に関する話を聞いていろいろと考えることがありました。
里親さんみなさんが共通して口にしていたのは「社会で子どもを育てる」というキーワードでした。家族のサイズがコンパクトになり、地域との繋がりも薄れがちな今だからこそ、親たちも誰かの助けを必要としているのではないか?子育ては「親と子」だけのものでもないし、限られたすごく立派でえらい人だけが困っている親子に手を差し伸べられる、そんなものでもないのでは??そんなことを里親会の方々と、チームメンバーと、延々と考え、何時間も議論を繰り返しました。

「家族」ってなんだろう?みんなで延々と考え続けました。

「 HOME TREE」で、それぞれの家庭のありようを感じてもらいたい

里親さん、里子さんたちから教えてもらった「社会で子どもを育てる」という考え方に共鳴した私たちは、どのようにそれを実現していけるか?について考えました。
考えた結果、出た結論は「まずは知ってもらう」というとてもシンプルなことでした。
知ってもらわないとはじまらないし、いつまでも自分とは関係ないことだと思われていてはもったいない!そんな思いから、「里親家庭のありのままを伝える」をコンセプトにHOME TREEというサイトの立ち上げに取り掛かりました。
里親家庭に訪問し、インタビューした家庭のエピソードを、それぞれの家庭でつくってもらった木の葉でつくった「家庭の木」と共に掲載しました。
ひとつひとつの家庭にストーリーや歴史が存在し、家庭のありようはさまざまであることを感じ取ってもらえるよう、願いをこめて作成しました。
このあたりの過程については、また別途記事にしていきたいと思っています。

里親家庭に伺って、インタビューしました。

アートで伝えることの可能性

HOME TREEを講義で発表し、里親さんたちにも見ていただいて、反響をいただき、今までの里親広報とは異なる「言葉や情報に頼りすぎない」「全体を通して、感じてもらう」方法に一定の手ごたえを感じました。エピソードや家庭の木を見てそれぞれの感じ方ができる余白を残すことが、「社会的養護」「里親」といった「すでに正解や正論が存在する」ように見える話題を取り扱ううえでとても大切だな、と思いました。アート、という言葉に対する解釈は人それぞれですが、私たちはアートが介在したからこそ伝えられたものがあった、と感じています。
アートで伝えることで、取っつきにくい、自分には関係ないと思えることでも、興味を持ってもらえるのでは?これまでとは違う形で、違う人たちに、違う感じ方をしてもらえるのでは?と、可能性を感じています。

「ケア実」成果展の様子
たくさんの方に感想メッセージもいただきました。

「社会で子どもを育てる」を盛り上げたい

これから私たちにできることとは?まだまだ考え中ですが、今後は里親家庭に限らず、「社会で子どもを育てる」ことを広めて、盛り上げるような活動をしていきたいと思っています。日々試行錯誤、実践していく様子を発信していきたいと思っています。
よろしくお願いいたします。

インタビューの際、里子さんに自分の家庭を表す「木の葉」を作ってもらいました。
自分の好きな形の木の葉を楽しそうに作る姿に、私たちも自然に笑顔に。

わたしたちが運営するサイト HOME TREE

里親家庭のみなさんにご協力いただき、完成したHOME TREEはこれからも成長していきます!
「家庭の木」も増やしていく予定ですので、ぜひ見守っていただけると嬉しいです。


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