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子供ってこうやって言葉を覚えるんですね。

フリーランスの庭師です。

我が家は子宝に恵まれなかったので子育てをしたことがありません。近くに義妹家族が住んでいるので甥っ子、姪っ子とは親しくしていますが、やはり子育てとは大きく違います。

先日、玄関脇の観葉植物に水やりをしていたときの話。

小さな子供を連れたお母さんが通り掛かりました。子供は2、3歳位で男の子でした。

すると男の子が私の横で足を止めました。あまりにもジーッと見ているので、「こんにちは。」と声を掛けると、「こんにちはー!」と元気に返事をくれました。

そして男の子が「何してるの?」と聞いてきたので、「植物に水をあげてるんだよ。」と答えると、「なんで?」とまた聞いてきます。

「みんなお腹が空いたときにご飯食べるでしょ?植物にとっては水がご飯なんだよ。」と答えると、「ふ~ん。」と何だか腑に落ちない感じ。

私が男の子の話に耳を傾けてあげたからか、お母さんが「ありがとうございます。」とお礼を言ってくれました。そして男の子に向かって、「○○ちゃんもありがとうは?」と促すと、男の子は笑顔で「ありがとー!」と言ってくれました。

私が「どう致しまして。」と言うと、男の子は「どうたしましてー!」と叫ぶようにオウム返し。

きっと男の子は『どう致しまして』の意味が分かっていないのでしょう。でも、この言葉を使ったことを覚えていたら、後でお母さんに言葉の意味を聞くのかもしれません。

「なるほど、子供ってこうやって言葉を覚えていくんだなぁ。意味は分からなくても取り敢えず使ってみて、後から知っていくのか。」と感心したものです。

同時に、子供と会話をするときには注意しなければいけないなと改めて思いました。子供は親だけではなく、周りの全ての言葉を吸収していくわけですからね。

時折テレビの番組に苦情を言っているお母さん達がいますが、クレームを付けたくなる気持ちも分からなくもないなと思ったりしました。

大人が綺麗な言葉を使えば、子供も綺麗な言葉を覚える。難しいことだとは思いますが、親だけではなく、大人全体が心掛けるべきなんでしょうね。

全ての子供が健全に育ちますように…。

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