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優しくなりたい

他人に冷たく接したら、冷たさが返ってくる。

そんなことわかりきっていて、冷たい反応がくれば自分がしんどくなるとわかっているのに、会社の人に温かく接する余裕がもてないでいる。
ここ1ヵ月くらいずっとだ。
ほっておいたら元に戻るだろうと心の赴くに任せていたら、1ヵ月も経ってしまっていた。

理由なんてわからない。
いや、嘘だ。わかっている。
あの人の言い方にかちんときた、この人の言い方が嫌だったと大小様々な棘が心に刺さって、しまいにはいくらがんばっても報われないような気がしてきた。
気にしないで忘れた方が楽なのに、わざわざしっかりつかんでは「だってだって、嫌だったんだもん」と手放せないで、ついつい態度になって出てしまう。

まあ確かに、会社の人のことなんて全然好きじゃない。
かといって嫌いってほどでもない。
つかずはなれずのいい意味でどうでもいい人たち、それがわたしにとっての会社の人たちだ。

だけどわがままなもので、冷たくされると普通に傷つく。
温かく接してもらえるよう、こちらから温かく接しなくてはと思うのだけど、顔も心も思うように動かない。
にこやかな表情ひとつ作れないし、温かい態度の示し方そのものを忘れてしまったようだ。

わたしは他人に気を遣いすぎるのが好きじゃない。
自分をすり減らしているような気がするから。
だけど他人に優しくできない自分のことはもっと好きじゃない。
自分だってどこかで他人の優しさに助けられるに決まっているから。

自分だけが苦労しているなんて、そんなわけがないことはわかっている。
表に出さないだけで、きっといろいろ抱えて生きている。
仮にわたしだけがダントツでしんどくても、それが他人に冷たく接していい理由にはならない。

ああ、ちゃんと優しくしなくちゃな。
いつになったら、そんな余裕ができるのかなぁ。

「こうありたい」と思う自分でいられないのは、なんとくたびれることだろう。
早く、元に戻れたらいいのに。

最後までお読みいただきありがとうございます。 これからもたくさん書いていきますので、また会えますように。