ありふれたこの風景が私には美しい。
特別でもなく、ただ、道端に咲く小さな花。たとえ誰にも気づかれなくても、私はいつも美しいと思う。
ありふれたこの風景が私には美しい。それは君がこの花を見て、とても小さく微笑んだから。
花びらを虫に食べられても、健気に花は咲いている。綺麗ではないのかもしれない。けれども、この花を見ていたい。
花は私に話しかけてくれる。キラキラと輝きながら。それは誰にも秘密なんだ。
ありふれた僕の毎日も、花は”美しい”とささやいてくれる。最後まで読んで下さってありがとうございます。大切なあなたの時間を使って共有できたこのひとときを、心から感謝いたします。 青木詠一