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わかってないのにわかった顔されるのが嫌だ

わかったようなこと言うのやめて、と思う。

SNSでも現実でも、「わかった顔する人」がいる。
ぼそっと言ったネガティブな内容を掬い上げて、「大丈夫だよ」と励ましたり「○○なんてもっと大変だよ」と言い含めたり。

…悪気がないのはわかっているけれど、そういうの、本当に苦手なのだ。

◇◇◇

ネガティブな感情が止まらない時、いつも思い出す小話がある。
いつかTwitterで見た、「口からもどしている時に薬を飲んでもすぐに吐いてしまうからだめ、悪いもの全部出してからじゃないと」という話だ。

この話はメンタルにも当てはまると思っていて、私はネガティブな感情が止まらない時、なるべく吐き出しきるようにしている。
ツイートしたり、泣いたり、喋ったり…その時の感情に合わせて、様々な方法で吐き出している。

気の済むまでネガティブな感情に浸ると気が済んで(というよりもはや落ち込むのに飽きて)清々するし、他者の言葉を受け止める元気も湧いてくる。
吐き出しきれないと、無理やりポジティブに考えても途中でまたネガティブに押し流されてしまうし、他人からの言葉が逆にストレスになる。

その結果が「わかった顔しないで」だ。
悪いものが残っているから、薬を飲んでもむかむかしてまたもどしてしまうのだ。

◇◇◇

ネガティブな感情を思い切り表現するのは、回復するために必要なプロセスだと思う。
とにかく悲しいならしっかり悲しみ、つらいならしっかりつらさに浸った方が、回復が早い気がする。

…自分がこんな性格だからか、私は落ち込んでいる人を励ますのが、ものすごく下手だ。
ただ黙って話を聞いたり、何も言わないで相手がしたそうなことに付き合って、発散するのを手伝うくらいしかできない。

しかし私は「ただそこにいることの意味」を信じているので、私には、こういう励まし方が向いているのだと思う。
もちろんさらっと他人を元気づけることを言える人にも憧れているけれど、ベースはこんな感じだということ、覚えておきたい。

最後までお読みいただきありがとうございます。 これからもたくさん書いていきますので、また会えますように。