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千駄ヶ谷 みろく庵で蕎麦屋酒

 先日ちょいとせ千駄ヶ谷まで行く用事があり、良さげな時間に予定が片付けられたので、かねてから気になっていたみろく庵さんにお邪魔することに。

 この店は近くに将棋会館があり、棋士の方々の出前先の1店として有名なお店。去年は藤井聡太六段(執筆時)が豚キムチうどんをこちらで注文したおかげで、一時期フィーバーしていたらしい。昼時は分からないけど夜は普通の蕎麦屋+居酒屋といった感じのたたずまい。

 入店すると店員のおばちゃんから「お食事ですか?」と聞かれた。即答で「いいえ呑みます」と答えて着席。ざっと見回すと壁にもメニューが張っ貼ってあるが、滅茶苦茶ツマミの種類が多い。一品一品の値段は割と抑えめ。まずは板わさと天麩羅盛り合わせ、あとお燗で純米酒を二合。銘柄は分からないけど一合310円と書いてあった記憶が。ぶっちゃけ安い。

 口開けからそんなに時間が経っていないせいかお客さんが最初まばらだったが、しばらくすると食事のオバサマグループやがっつり呑む気の若いお姉ちゃん二人連れなんかが。どんなものを注文するのかな?と気にしながら板わさでちびちびと。

 板わさは至って普通の町のおそば屋で出てくる感じのもの。こいつでちびちびやっていると天麩羅の盛り合わせが到着。海老を筆頭に野菜数品、魚やきのこなど。熱いうちにと付属の大根おろしと生姜を溶いた天つゆで頂く。700円ちょいの値段にしては海老も大きくぷりぷりしているし、一品一品のボリュームもなかなか。せっせと囓りながら燗酒を流し込む。

 ほどなく天麩羅とお酒が尽きたので、次は辛口を冷やで二合と半ばお目当てであった手羽先のニンニク醤油焼き。注文時に「少しお時間かかりますけど?」と言われました。無論待ちます問題ありません。残し残しておいた板わさで先に来た辛口をちびりちびり。いつの間にか店内は結構繁盛状態になっている。

 少しすると手羽先のニンニク醤油焼きが到着。見た目からしてつやつやとして照りがあり美味しそう。ホイルで持ち手を巻いてあって、手が汚れないように配慮してくれているのも嬉しい。付属のレモンを搾ってかじり付く。実に美味く焼けており、かじり付いた中から肉汁がじゅわっと。甘辛い醤油にニンニクがきいたタレも絶妙。これで三百円台というのだから驚き。夢中でかぶりつきつつ、辛口の日本酒で口の中を洗い流し、またかじり付くの繰り返し。あっという間に手羽先は姿を消してしまった。

 蕎麦屋に来たので〆は盛りそばをお願いする。注文後さくっと出てきたお蕎麦、量は待ち蕎麦屋心持ち多めかな。汁は出汁がきっちり効いていて甘辛風。蕎麦の半分ぐらいつけると丁度良い感じ。お蕎麦もしっかりと腰がありかつ香りも良くて、3分ぐらいで胃の中にさっくりと収まりました(不味い蕎麦だと喉の通りが悪いので、このペースでは食べられない)。満足満足。

 これだけ十分食べて呑んで、お勘定は三千数百円なり。とても満足しました。次回機会があったら気になった別のメニューを頼んでみようっと。ごちそうさまでした。

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