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読み放題対象「私はいいけどお前はだめって話をしてるんだよ」

うあ~!テロサーの姫!!

そんな言葉が駆け巡った。例のあの重信房子氏(76歳)の出所風景である。

支持者達が花束を渡し、ちやほやしている風景の報道は、多くの人々に違和感をあたえた。その「爽やか」な出所風景は、「日陰もの」のそれでは全然なくて、まるで「青春のアイドルがやっと戻ってきたぞ」「英雄の帰還」的な感じだったからだ。

今回はこの重信房子の出所をめぐる言説空間、私達が違和感を感じた正体を言語化してみたい。特徴的なのは、その「語りの構造」だ。

「彼女のしたことは許せないこととはいえ」「彼らの社会を変えたい情熱は~」「それぞれの正義があった」「今の若者はどう思うか!」などと語る仕草、もし、同じことをナチスとかA級戦犯にやったら、間違いなく大変なことになるわけで、「私はいいけどお前は駄目」というリベラルの特性が非常によく出た事案だった。

ではなぜ、「今の20代はどう見る」などと青春への共感をおしつけようとするのか。そこには現代リベラルが平気で「ダブスタ」をかます理由があったのだった。


共感の要求といえばこんなひとがいた。

どこにでもいた正義感の女性 重信房子

有田ヨシフ氏(立憲民主党国政議員)などは、重信房子について「どこにでもいた正義感ある女性です」などと語り始めてしまう。この論理を展開すると、つまり日本中の女性たちのほとんどがテロリストになってしまう。なるほどなるほど。人質とって大使館に立てこもったり、ハイジャックしたり、空港で大量殺戮したテロ組織の最高幹部が「どこにでもいた正義感のある女性」だそうである。

なんということでしょう。

当時の女性は、ちょっと街にお出かけ的な感じで、空港で銃を乱射して逃げ惑う無辜の民間人とかをトマトケチャップにして「正義感」を満たし、八百屋で大根買ってそそくさと家に帰り、夕餉の支度とかしていたわけである。


・・・!

どうも~


「日本赤軍は悪ではないぞ。正義の闘争だ!」と、「僕ちゃんのアイドルに親しみをもて!」とかいう思いがヨシフ的頭蓋の中で魔合体してた。そして重信房子というテロリスト親玉には、「どこにでもいた正義感」と謎の共感性要素を付け加えられてしまったわけである。

マスコミ

さて、ヨシフ氏の写真の通りだが、マスコミ報道陣が「アイドルの出待ち」をしているみたいだと語られた。それこそ憧れのアイドルの登場に静かに緊張したような面持ちのTBSのキャスターの重鎮・金平茂紀氏は、重信房子に質問した。

「20年たって外へでてきて今一番感じていることなんですか?」

あれ?なにいってるんですか、この人。おいおい。これは、おかしい。なぜって、――

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