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「OPTION B」第8章 読書感想文。

BGMにどうぞ。


第8章 一緒に強くなる

集団のレジリエンス。一人の力より、絶望を共有した集団の力の方が強いをやってる章。

飛行機で雪山に墜落し、72日間、凍傷や飢餓と闘って生還した16人の話などを元に展開している。

・レジリエンスのカギは「希望」
・希望は、人と一緒に築くこともできる
・希望を持つ限り、生きていられる
・家族も同じ月を見ているだろうか
・手紙を書き、生きたいという決意を表明

p181要約

フランクルの「夜と霧」でみた、収容所からの生還者たちを彷彿とさせる内容。

希望が生まれ持続するのは「コミュニティが新たな可能性を思い描くとき」という研究もあるそうだ。

捜索が打ち切られたというラジオを聴いて尚、「ならば自力で脱出しよう」と希望を見い出す。

集団のレジリエンスを育むには希望だけでなく、経験、物語、そして力を分かち合うことがカギとなる。

p183要約

人とのつながり。

喪失や困難に苦しんでいるとき、人はだれかとつながりたいと切実に思う

p184

著者と同様に家族を亡くした人同士がつながる自助グループのような存在は、大きな力になる。

人を完全に理解することは出来ないわけだが、より深くわかりあい、深くつながる。

助けを求めることは、強さの証。自分を高めたいという思いが、弱さであるわけがない。

p187要約

我々日本人も、集団のレジリエンスの力を経験している。自然災害。

ヤサホーヤ 唄が聴こえる
眠らずに朝まで踊る
ヤサホーヤ 焚火を囲む
吐く息の白さが踊る

満月の夕

集団のレジリエンスは状況の改善を目指す人々を支え、アパルトヘイト撤廃やワクチン開発などの世界の偉業・社会変革を促す。

p191要約

「夜と霧」を読んだとき、僕は「人間」と「愛」について書いてあるな〜と思ったが、この章のさいごに著者もおなじことを書いている。

私たちの人間らしさーー生きようとする意志や人を愛する能力ーーは、人とのつながりから生まれる。

p199


解き放て 生命で笑え 満月の夕

満月の夕


章ごとの感想、まとめ
1 諸行無常。禅やぞ。
2 問え。耳を傾けろ。
3 ただそこにあるだけ。
4 生きててえらい。
5 たしかにそこにいた。
6 幸せをやってもいい。
7 未来は僕らの手の中。
8 つながり。

ではまた、9章で。


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