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庭ぐらしダイアリー hatake

ちょっと前に、畑を借りた。コロナの影響もあって、今借りている農園は利用者の倍くらい増えたんだよなあ、、、と古参のおじさまが言っていた。

私も畑を借りることを決めたのは、コロナの影響と言ってもいいのかもしれない。いつも旅をしてたから、一つの場所に止まることができなかったので、畑ができないことだけが気になっていた。ある意味、いい機会だったのだと思う。

ちょっと前に草刈りは一度したし大丈夫だろう!と謎に鷹を括っていたが、昨日メールにてオーナーさんから、「あなたのところ、草原になってるよ笑」と言われ、慌てて草刈りに参上した。

私がダラダラと朝を過ごしてしまったせいで、出るのが10時半になってしまった。畑までは、歩いて40分近くかかる。一番暑い時間が、作業時間になってしまった。明日以降は、朝イチで出ることに決めた。

草は思った以上に生い茂っていた。あれから何度も雨も降ったし、草たちにとっては、今が成長のタイミングだったのだろう。ぐんぐん伸びて、前に刈ったとき以上にのびていた。

とにかく、やるしかない。背丈の高い草は鎌で刈り、クワでガツガツと土を掘って雑草を削り取る。
「あっちいーー」
つい声が漏れる。もう何よりも、暑い。そして、それはそんな時間に来た私が悪いのだ。そうは分かっていても、暑さに泣きそうになる。植木屋の時は、心頭滅却しようと必死だったっけ。そうこう思いながら、草に立ち向かった。せっせと刈って、脇に放る。自分で動作が雑になっていたのはわかっていたけれど、とにかくやり切ろうと思った。

中途半端だけど、とにかくなんとなく草は刈れたと思う。刈った草をネコ(一輪車)に載せたら、いっぱいになった。動かすと、大きな草のモンスターがふわふわ揺れているみたいだ。

ふーっと息を吐いて、草ゴミ捨て場の前でしばらくボーッとしていると、水を汲みに来たおじさまに声をかけられる。自分のこれまでの経歴とか話していたら、ちゃんと聞いてくれて、そのままいろいろ話すことになった。私みたいにふわふわ生きてる人の話なんて呆れられるかな、と思ったけれど、「そこを借りてる〇〇さんも自由に生きてる女性だよ。今度紹介してあげるよ」と言われた。住所も私の家から歩いて5分くらいのところにいるとのことだった。近所にそんな人がいるなんて思ってもなかったので、びっくりした。不思議なこともあるものだ。

その後、違うおじさまも合流して、また話す。彼の娘さんも、私と似たような生き方をしているみたいだった。そんな話が畑で出るとは思わず、なんだか面白かった。近からず、遠からずな関係性が、なんだかいいなあと思いながら、二人が帰るのを見送る。

突然雨が降ってきた。最近多い、通り雨だ。しばらくしたら、雨もやむだろう、と一緒に休憩スペースの小屋でおじさま(ここまでで3人のおじさまと会っている)と話す。

おじさまは私に「何を植える予定?」と聞いた。畑仲間のコミュニケーションが、こうやって始まるのも好きだったりする。畑経験豊富なようで、いろんなことを教えてくれた。野菜作りに正解はないんだけどね、と前置きしながら、土づくりや野菜作りについて話してくれた。

【おじさまから聞いた!野菜作りのポイント】
①時期を見る
土に堆肥や肥料を混ぜ込み、土を作るのに2週間ほど時間がかかる。(春と夏、季節の野菜の終わりごとにこの作業をするらしい)自分が植えたい野菜の時期と照らし合わせながら、準備していくこと。
②一手間かけること
野菜ごとに違うけれど、一手間かけることが大切。それをするかしないかで、大きな違いがあるよ。
③外敵から身を守ること
外敵(私の借りている畑には、カラスと虫が敵になるみたい)から、できた野菜を守ること

まだまだ、野菜作りへの道は始まったばかりだ。

2020.8.2

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