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かえれないところは かえれないところは 夜の海の波打ち際で 虫が集く鳴くところでしょう やっ…
かえれないところへ かえれないところへ 夜の海の波打ち際で 虫が集く鳴いている 遠いだろう …
初めて目にした 鮮やかな色に 彼らは涙するのではなく 憧れも屈託も 諦めさえも ひと目で塗り…
ひとつでは在りえず ふたつで初めて在りえて ふえることをどこまでも許す それぞれにとっての…
既出作品(月虹)一部校正しています。
どこにもありはしないものが どこにもありはしないところへ かたちのない言葉は 仮想の空間で デコードされる 白く暮れる街の ほとんどそれは かたちのない誰かの 何かで出来ている そして 何物でもないものたちの言葉が 厚く垂れ込めた雲から落ち 遍く数多の誰かを震わせる 虹が真円になれない訳は その半円が影にあるから それはまるで 不可分にある 身体という現実と 姿のない我らのように しかし 雷鳴を引き連れて 紫の閃光は虚空へ昇る 決して丸くなれない モザイクな我らにこそ
思い思いの人々の声が ショッピングモールの 巨大な空洞を埋めている 足音たちが少しずつ重な…
花が一輪咲いた 薄闇の帷の下で 冷め始めた風が吹いていた 花は寄る辺なく揺れることしか知ら…