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木々の孤独は夕暮れの 妖しく風の立ち騒ぐ 梢が揺れて怪物の 木陰を闇に溶かすこと 月の孤独…
春の とても静かな 砂浜に落ちている 光の粒へ ぬり絵を 塗り潰さないことを 教えてくれた た…
春の残酷と 冬の残滓とは 曖昧さという救済と アルビノの蛇の神聖 季節はその狭間で必ず 傷口…
こころ半ばで別れた 母子は今夜 どれほど寒く 震えているだろうか 一人で生きることを 強いら…
静かに どこまでも静かに 湛えている 黒の牝馬の瞳に 夜の春月の井戸に 囚われた ありふれた…
最も美しい空を語り合うものたち 真摯な時が流れ 深く青く鉄が燃えている 風は止み 夜に光を…
ふと晴れた冬は何処まで透き通る 青は逸(はぐ)れて優しく暮れる 晴れた冬空をふと眺めると、何処までも青く透き通っていました。遠く現の真ん中に夢を見るようでした。寒く冷たい冬の穏やかな一日の、この透き通る晴れた空に、まるで幸せの予感のような青が広がっていました。やがて逸れるように色褪せて、今日が優しく暮れていきました。
企画参加 白熊杯(短歌)3つ 極北に空がまた巡る氷は蒼い太陽の夢を見る 陽を隠す 稜線に…
あの遠く遠く晴れていた 冬の空の下で 寒々とした陰にあった 残り雪のように それはいずれ消…
朧の白月(浮遊する自我) 自分という曖昧は仮想として、多数の人格より目覚めているものであ…
美しさや可憐さが消費されるこの世の中で、騙されて利用されている。 幸せや気弱さが浪費され…
秋はゆふぐれに眠っている 冬はひとりで鳴いている 茜は冬を問うている 鳥は藪で鳴いている …
秋がもう尽きる 青の降りしきる 月は生まれ変わる 降りしきる星の時よ 百三十億光年を超えて…
一 それは特別な後悔なのと 悪魔はいつも優しい顔をする 二 優しい神様はいない 傍にいるのはいつも優しい悪魔だけ 三 今日が堕ちるたび明日が死んでいく 悪魔はいつも優しく微笑む 四 いつも悪いのは誰かなのよ 悪魔は優しい言葉で嘘をつく 五 人は人と釣り合ってしまうから 少しの悪が次第に深まる