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月蝕(抒情詩)



月蝕

秋がもう尽きる
青の降りしきる
月は生まれ変わる

降りしきる星の時よ
百三十億光年を超えて届く光よ
愛とは何か
過ちは消えないままに
傷つけて失うことで
失ってしまうこと

酔いの余韻が消えないように
交わされる知らない言葉たち
まるで明日のセリフのように

夜という始まりに
暫く明日は揺れている
遠ざけているつもりの企みで

終わらない時間で
待っている誰か
繰り返される通夜

結局のところ
虹を誘うためだけに
繰り返している言葉の酔い

何時までも
始まりを望まないままに
月蝕が不思議に始まり
遂に終わるように