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自分がX(ツイッター)につぶやいた「お笑いにおける悪口芸」に対するポストと、それについての付記

私は、基本的にはお笑い芸人を尊敬していたのだ。

しかし、私たちの生活圏内のことまで、反論不可能(あるいはこちら側の反論がたいして有効ではない)ことを利用して、「観客」、「観る側」について文句を言って笑いに変えようとしているのなら、黙っちゃいない(「黙っちゃいない」ったって、何の効果もないだろうけどな)。

(以下、自分の「X」でのポスト)
「お笑い芸人が目をつけた最後の『悪口を言っても低リスクな存在』」が「お笑いマニアだった」ということは、今後も指摘していきたい。だれも同意してくれなそうだけど、実際そうなんだから。
(ポスト終わり)

(以下、ポスト)
結局、いろんなことにがんじがらめになった芸人が「悪口を言っていい対象」と定めた最後の存在が「お笑いファン、お笑いマニア」。だって何言ったって言い返してこないもんな。みんなお笑いが好きだから。
(ポスト終わり)

noteでの補足:
「いろんなこと」とは「コンプラ」のつもりで書いた。
しかし、いわゆる「M-1グランプリを自分で点数を付けながら観ているようなヤツ」が、芸人によって指摘され、あまりよく思われない、ということは過去もあった。
あるいは、「痛いファン」、「ワーキャーの客」なども嫌われていたのは知っている。
今、ターゲットになっている「お笑いファン」は、もうちょっと「まともな」お笑いファンだ。
結局、芸人の本音は「客は黙って笑ってりゃいいんだよ。余計なことをネットに書くな。ただし絶賛のコメントは書いてくれ」
だろう。
虫が良すぎるんだよ。
ふざけんな。
つまんねーものをつまんねーと書いて何が悪い。
ラーメン屋だってまずけりゃネットに「まずい」って書かれるよ。

(以下、ポスト)
昔っからお笑い芸人は「リスクを背負わずに承認欲求を満たそうとする人」に厳しい。それは自分たちがリスクを背負っているから仕方ない、と思ってきたが、 「えっ、ネットに素朴な感想も書いちゃいけないの!?」、「結局、黙って笑ってろってことか」と思うことが多くなったな
(ポスト終わり)

noteでの補足:
お笑い芸人はお笑いマニアの「自意識」が大嫌いだ。勝手な感想は許さない。というか、一般素人の「自意識」や「承認欲求」が嫌いなのだ。
だからユーチューバーに対する態度なども、二転三転する。かなり若いはずの令和ロマンのくるまも、SNSの本質を理解していない。
(くるまが永野と「テレビ画像のキャプチャにキャプチャするやつの自意識が見える」と言っていたらしいからこういうことを書いている。「自己肯定感の最下層」と表現していたそうだ)。
なお、私は「令和ロマン」が漫才師として別に嫌いなわけではない。

確かにキャプチャは違法だ。やめた方がいい。
しかし違法であることと「自己肯定感を欲する」こととは関係がない。
一般観客は人形でもロボットでもない。
そこら辺のおとうさんが撮った家族写真にも「自意識」、「自己肯定感」が宿るのは、昨今の風潮でも何でもなく、人間の本質と言える。

「芸人」はそういう「自己肯定感」を得るために、売れるまで芸人社会やテレビの世界でヒドイ目にあうのが普通だったので、多少傲慢になっても仕方ないな、と思っていた。
が、「キャプチャ画像」をディスるのは、それが違法なだけにリスクはまったくのゼロ。言いたい放題。
くるまや永野は「違法なことをやっているやつだからそいつの自己肯定感を否定してもいい」と早合点しているのかもしれないが、キャプチャに宿る自己肯定感は、それと同質のものが、そこら辺のプリクラにも宿るしX(ツイッター)のポストにも宿る。

だいたい「自己肯定感を得ない」タイプのことを、わざわざやるヤツの方が少ないだろう。

なお、私の観測範囲では、霜降り明星の粗品は「一般の客」にかみついていることはまだないようだ。ぼやくことはあるようだが。彼の標的はあくまで芸能人らしい。
その辺は、彼の名誉のためにも書き添えておく。

(以下、ポスト)
一部のお笑い芸人が「はがき職人」の悪口を言い始めたのは、もちろん「はがき職人」たちが面白がってくれる、面白がられなくても、ガチで反論などしてこないとわかってのことだ。 はっきり言って、こういう一部の芸人のやり口は実に卑しい。
(ポスト終わり)

noteでの補足:
「はがき職人」を「批判」の対象にしているのも実に巧妙だ。彼らはぜったいに反論してこない。そういうふうにできる立場ではないのだ。まともに反論したら芸人から「シャレがわかっていない」と黙らされてしまう。
なお、おそらく「はがき職人」の悪口を言う芸人は、「ラジオでやっていこうと思っていない」人たちなのも間違いないだろう。
自分の可能性を見切ったうえで、素人に悪口を言っているのだからミジメもいいところ、目も当てられない。

(以下、ポスト)
粗品は「霜バラX」で、自分より年上のおじさん芸人をたくさん(おもしろの範囲で)イジってた。要するに彼らを盛り上げるかたちでやってたのが一転、「尊敬できない先輩」に謎にかみつくようになったが「どうせ盛り立てても無駄」的な断念があったのか、と勘ぐる。が、そこまで考えてないだろうな
(ポスト終わり)

この辺は謎だ。粗品は「あまり売れていなかった」おじさんR-1チャンピオンとともに「霜バラ」をやっていたことがあり、それは「笑い」としてきちんと成立していた。おじさん芸人たちのPRにもなっただろう。
ところがどこかで「こんなことやっても無駄だよな」と思ってしまったのか、そういう「持ち上げる芸」をやめてしまったのかな。今もやってるんですかね。まあよくわかりませんね。

(以下、ポスト)
芸人だけのせいじゃないかもしれないが、本当に最近の「芸人の悪口」って面白くない。「だからどうしたの?」としか言いようがない。ターゲットは抽象的な「身の程知らず」とか「承認欲求おばけ」になっていき、何周も回って「優越感ゲーム」絶好調時の80年代のサブカルみたいになってる。
(ポスト終わり)

芸人の地位が向上したというか、芸人も歌手も俳優もユーチューバーも、売れていればみんな等価、フラットな存在になってしまった。
そして、この中でもっとも発言が広まりやすいのが「芸人」である。
とにかく、口から先に生まれてきたような人たちが、SNSやユーチューブはもちろんのこと、あらゆる場所で自己を主張できるのだ。

売れている芸人なら、テレビ番組などのちょっとした瞬間にでも、何かを言ったらその影響力は小さくない。すぐにネットニュースになる。
「ちょっとした瞬間」に自分が言いたいことを瞬時にさしはさめるのは、いろんな種類のタレントの中でも芸人がいちばん得意だろう。

また、芸人はその気になれば、集団で「雰囲気」をつくり出すことができる。
たとえば「芸人が歌手デビューしたらカッコ悪い」、「芸人がテレビドラマや映画で役者をやったらカッコ悪い」、そういうことをテレビや動画などでのべつまくなし言っていれば、観客だって「そうかもな」とは多少思うだろう。

そんな状態の中で、とくに極端に痛いわけでもない、「普通のお笑いファン」がなぜか、ディスりのターゲットになりつつある。
少なくとも私は「テレビのキャプチャ」の件で、そう感じた(何度も繰り返すがキャプチャは違法だが、キャプチャするやつのセンスはそれほど一般人、あるいはお笑いファンとかけ離れてはいない)

やがて、もっとミクロな「お笑いファン、お笑いマニアに対するディスり」が始まるのではないかと、私は危惧している。

それでは、これから芸人に点数を付ける作業に入ります(うそだよ、そんな面倒なことやらねーわ)

おしまい

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