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多数派の専横を防ぐ 意思決定理論とEBPM を読んで

コロナ禍になってから、医療分野だけではなく様々な媒体から「エビデンス」という言葉を聞くようになりました。

かつての私も薬剤師になりたての頃、「エビデンス」ってなんだ?と飛びいたものです。

私は、歴史が好きなので1つの興味深い現象があるとそれまでの経緯に惹かれてしまいます。そこから、疫学の父と呼ばれるジョン・スノウ、日本の疫学の父と呼ばれる高木兼寛の行った功績を辿ってみたように。

まだまだ理解が浅く、学ぶべきことが多い毎日ですが、EBMという用語が無かった時代に行われた彼らの足跡の後ろを歩いています。

そんなEBMが、経済学の観点からも活用されているという話は噂程度に耳に入れていましたが、実際に追う事はしてこなかった。

本書では、意思決定に関わる人の行動、印象などが、エビデンスベースに。かつ数学的に証明されている部分があることが書かれています。
医学と経済学で共通点があることに、欲が掻き立てられました。

以前、薬を飲むことの現象について学ぶ機会がありました。
人々の意思決定には、能動的だったり、受動的だったり、はたまた中動態的だったりと様々な思惑があるそうです。 私達人間たちは、感情があります。
示されたデータだけでもなく、感情的だけでもなく、両方のグラデーションを上手く活用することで、過ごしやすいようにしていくのもありなんじゃないかと改めて学びました。


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