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「勝手にDI(医薬品情報)」って何しよう・何してる?

どんなことを具体的に流してみようかな・・・と思いながら流しているのですが、やっぱり薬の情報だよね

例えば、

OC と LEP の違いってなんだろう?
OC( oral contraceptives(海外:ChC/CoC ))と LEP( low dose estrogen progestin )はほぼ同意義ですが、避妊を目的にする場合は 「OC」、月経困難症 つまり保険適用にする場合は 「 LEP 」 と使い分けています。

婦人科疾患

で、結局どう使い分けるのか? は中々難しいですが、こういう表を付けてみたら、切り替えの意味を探すヒントになれば患者さんとの話の糸口になるかなぁと思って流してみました。

婦人科疾患

まだ「役に立った!!」という声は聞けていないですが、まとめた自分が表を手元に置いといて役に立ちました(笑)

ルナベルからヤーズに切り替えたとか
ルナベルULDからルナベルLDに替えたとか 
そういう時に何か探るヒントになれたらいいなぁ。

でも、私婦人科領域 循環器に比べるとそこまで得意ではないのが、全面に出てしまっているのがバレているかもしれません。

カルシム拮抗薬なら、L 型や N 型 T 型 の違いを載せてみたりできるんですけどね・・・。

T型( Transient ):洞結節や房室結節などの特殊心筋、腎臓
L型( Long-lasting):血管平滑筋、腎臓
N型( Neural ):交感神経終末
これらに分布しているとされています。(2)

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【エビデンスと使い分け】

アムロジピンは、血中半減期と作用持続時間ともに長いため、反射性交感神経活性化やRA系の活性化を生じにくく頻用されている降圧薬。24時間に渡る確実な降圧作用を有すると、左室肥大の抑制や動脈硬化の進展を抑制することも報告されている。(3)(4)
ニフェジピンは速効性の強力な降圧作用を示す。作用持続時間が短いため血圧が変動しやすい。そのため、CR 錠( control release )をメインに1日1回で使用。 CR 錠を経管投与などを考慮して粉砕をした場合は、過度の降圧が生じる事が予測されため、代替薬の変更を提案する必要性あり。(5)
アダラートL( Long acting )錠は1日2回タイプとして開発された徐放性のフィルムコーティング錠ですが、先発品が販売中止になり、経過措置は2022年3月末日となりますのでご注意ください。

シルニジピンは、N 型を持つことで交感神経活性を抑えRA系(レニンアンギオテンシン系)を抑制し、臓器保護作用へと繋がる(6)。 L 型しか持たないアムロジピンやニフェジピンで生じた浮腫に対して改善効果も示されている(7)。また、心拍数が高めの早朝高血圧の患者さんに対して、正常血圧に近づける効果もされています。(8)
ベニジピンは T 型を持ち、輸入細動脈と輸出細動脈の両方を等しく拡張させることで腎保護作用を示す。(9) 腎保護の理由は、タンパク尿を改善することが ABC study より。これはアムロジピンからベニジピンへの切り替え後、血圧の低下(P<0.0001)とタンパク尿の低下(P=0.0119)を示したためである。(10)

ね? ボリュームが違うでしょ??

社内でのエビデンスの部分は私が担保するから、引用して使って!!くらい言えるようにしてみるのもいいかなぁ。

1.各種添付文書
2.日大医誌 73 (1): 12–13 (2014)
3.Terpstra WF,et al.J Hypertens. 2001 Feb;19(2):303-9. PMID:11212974
4.Sipahi I, et al.J Am Coll Cardiol. 2006 Aug 15;48(4):833-8.PMID:16904557
5.高血圧治療ガイドライン 2019 81-82
6.Konoshita T,et al.J Hypertens. 2010 Oct;28(10):2156-60. PMID:20625317
7.Therapeutic Research Volume32,Issue 5,653-660(2011)
8.Kario K,et al.J Clin Hypertens (Greenwich). 2013 Aug;15(8):610. PMID:23339732
9.Tomino Y.Curr Hypertens Rev. 2013 May;9(2):108-14.PMID:23971697
10.Ohishi M,et al.Hypertens Res. 2007 Sep;30(9):797-806. PMID:18037772



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