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家庭教育実践記 人のものとっちゃう

総合家庭教育推進者による家庭教育実践記です。家庭教育実践記を書こうと思った経緯はこちら

1.兄弟愛

私には、2歳と5歳の息子がいます。5歳の息子(以下5子)は、素直で割と自分の意見への執着がなく優しい子です。2歳の息子(以下2子)は、自分の主張が激しくやんちゃな可愛い子です。

息子はお互いにお互いのことが好きです。5子は、公園で「2子、来て!」と言って鬼ごっこのように走り回ります。保育園で、2子は自由奔放なので先生にだいぶお世話になっているのですが、5子は保育園で遊ぶ時も2子の面倒を見てくれているそうです。優しいです。

一方、2子はというと、なんでも大好きな5子の真似をしたがります。5子がパンを食べると言ったら、パンを食べたいと言う。5子がトミカで遊んでいたらトミカで遊ぶ。なんとも可愛らしい兄弟ですね。

2.好きがゆえに

2子が真似をするだけならいいのです。しかし、2子は5子の真似をしたいことを通り越すことがあるのです。

5子がパンを食べていると
2子「パン!ちょーだい!」
私がパンを渡しても、2子は違うと首をふります。
私「5子と同じパンだよ」
2子「ちがう」
2子「これ!」

そう。2子は5子と同じ種類のものではなく、5子のものがほしいのです。

また、5子がバスのトミカで遊んでいると
2子「バー(バスのこと)。ちょーだい」
5子が遊んでいるトミカをとろうとします。
5子「これ僕が遊んでいるんだよ」
2子「バー!!バー!!!」
暴れ始めます。
私「これは5子が使っているものだよ。ほら、バス他にもあるよ。」
と言って、他のいろんな種類のバスを見せても納得しません。

5子は優しいので、気を遣って
5子「2子、いいよ」
と言ってバスを渡してくれて、違うバスで遊び始めました。

2子は、しばらくそのバスで遊んでいましたが、また
2子「バー!!ちょーだい」と言って、また5子が遊んでいるバスを欲しがるのです。
地獄の無限ループ。さすがに5子も嫌でした。

3.仁藤流子育ての原則

そこで、私は仁藤流子育ての原則のひとつ「自分で言わせる」を実行してみました。今回でいうと、「これは5子のだよ」と何度言っても聞かないので、「これは5子のだよ」と言い聞かせるところを「これはだれの?」と言わせるということです。

2子「バー!!ちょうだい」
私「これだれの?」
2子「5子」
私「そうだね。」
2子「えーーーん。バー!!」
私「だれのだっけ?」
2子「うう。5子」
私「そうだね。ちがうやつで遊ぼうか。」
2子「うう。」
泣き止みはしませんでしたが、5子のバスをとろうとはしなくなりました。

4.子どもだって実は分かっている

2子は2歳です。発達の遅れもあると言われています。自分の気持ちをなかなか抑えることができません。5子が使っているものがほしくなってしまうのです。

しかし、そんな2子でもだれのものか。だれが使っているのかはわかっています。他人から言われなくてもわかっているのです。だからこそ、自分で言わせることにより少しずつ自分の気持ちに折り合いをつけさせてあげるのです。それこそ子どもを大切にする気持ちだと私は考えています。小さくても子どもでも一人の人間として扱う必要性があるのです。

ちなみに、賢い5子は、2子がほしいと言ったとき、すぐにちがうおもちゃで遊び、わざと楽しそうな雰囲気を出します。そして、2子がまた来たらにやっと笑って、もともと遊んでいたおもちゃで遊び始めました。よっぽど5子の方が大人でした。

最後までお読みいただきありがとうございました。素敵な一日をお過ごしください。



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