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ワインの個人的趣向。その3 日本人の味覚に合うと思うイタリアワイン〜アパッシメントワイン〜。

緊急事態宣言解除に向かってコロナ感染者も減少傾向に向かっております。このまま良い流れが続くことを願ってまた今週もブログを書きます。

今回は自宅にて楽しめるイタリアワインを紹介します。

紀元前10世紀ごろから造られているイタリアワインは、温暖な気候から全20州でワインが作られるほどワインづくりに適した国です。
イタリアは世界最大のワイン生産国であるだけでなく、バローロやミアーニなど有名銘柄も多く紹介するには質も量も膨大です。

イタリアワインが日本人の口に合うワインが多いと思う理由は、味がハッキリしているものが多いからです。
今日はその中からアパッシメントワインを紹介します。

アパッシメントとはぶどうを陰干しする事を言います。

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ぶどうを陰干しする事によって葡萄の水分を飛ばしぶどうの味を濃縮させるわけです。

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ぶどうの味を濃縮させる方法には
剪定、陰干し、凍結、貴腐があります。

イタリアワインで剪定と言えばミアーニ。
※ミアーニはぶどうの枝に出来る房を一つだけ残す究極の剪定ワイン。

陰干しと言えばアマローネ。
※アマローネは6ヶ月陰干しされた葡萄を2年以上の樽熟成+6ヶ月以上の瓶熟成します。
また葡萄品種もコルヴィーナ、ロンディネッラ、モリナーラの3種の使用が必須です。シャンパーニュで作られた物しか「シャンパン」と呼べない様にヴァルポリチェッラでアパッシメント
された葡萄を使い決められた製法、品種で造られたものだけが『アマローネ』です。この条件をクリアしてないものはアマローネとは言えずアパッシメントになります。
この様にイタリアには世界的に指折りな濃縮製法ワインがあります。

今回紹介するアパッシメントワインはこちら、

カ・デル・コンソーレ’18(IGTプーリア)(赤・FB)750ml

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黒葡萄系のベリー、チェリー、ビターチョコの香りもします。ボリュームのある果実味があり、アタックから強い味わいが出ています。時間とともにまろやかさと複雑さが表れます。

アパッシメントワインは特に規定がありません、カ・デル・コンソーレ’はステンレスタンクではなくオーク樽で3~4ヵ月熟成させることで、イタリア屈指の高級赤ワイン“アマローネ”を彷彿させる豊かでまろやかな果実味のワインに仕上がっています。2,000円未満の価格からコスパも良いと思います。
この機会にご自宅で圧倒的果実味を味わってください。

追記
実はカ・デル・コンソーレ’は1年前までローソンでも1,100円位で販売していましたが人気がありすぐ売り切れるため価格に折り合いが合わず現在はありません。今ではネット販売でも2,000円前後になります。
それにしてもセブンイレブンとローソンのワインはコスパ高だと思います。
特にセブンイレブンのPBヨセミテ・ロード赤は500〜600円とありえない秀逸さです。ヨセミテ公園は世界遺産。グランドキャニオンを擁するカリフォルニアの国立公園。ノースフェイスのダグラス・トンプキンズもパタゴニアのイヴォン・シュイナードも愛した所…やはり地球上どこを見ても良いぶどうは厳しい環境でしか育ちませんね。

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