Kohei Nito

日本酒メディアSAKE Street編集/事業企画。 「地酒」と北海道を愛しています。…

Kohei Nito

日本酒メディアSAKE Street編集/事業企画。 「地酒」と北海道を愛しています。WSET Level3 in Sake/日本ホームブルワーズ協会会員/地酒屋こだまスタッフ卒業生。noteでは地酒のこと、北海道の酒のこと、SAKE Street記事ことなど、色々書きます。

最近の記事

はね木搾り(天秤搾り)を採用している6蔵とはどこなのか → (訂正)7蔵ありました → (追記)6蔵に減りました

(2021/11/6 追記) 7月に公開したこちらの記事ですが、新しく分かったことがあり追記しました。 実ははね木搾りを採用している酒蔵が、当初記事に記載していた6蔵に加えてもう1蔵あることが分かりましたので追記しました。これで採用蔵は合計7蔵、ということになります。 あわせて、今回7蔵目を発見した背景である海外SAKE蔵でのはね木搾り採用例についても追記しました。 (2022/6/11 追記) 花の香酒造(熊本県玉名郡)様ははね木搾りでの上槽を終えられたそうです。現在は蔵

    • 続・なぜコロナ対策は「飲食店への要請」だけ? 〜最新の分科会資料から読み解く〜

      先日、半年前の分科会資料に基づき、新型コロナウイルスの感染対策が飲食業向けに集中していることの妥当性/不当性を確認しました。 そのとき、 半年経っても(中略)飲食業への規制の妥当性を示す資料等は提示されていない と書いていたのですが、それからわずか5日後に新しい資料(PDFの103ページ目以降が該当)が公開されました。 そしてこれは、(非常に怪しかった)前回の資料よりはかなり妥当性が高いものになっているように感じています。 そこで今回は、この最新資料をもとに、現在の飲食

      • なぜコロナ対策は「飲食店への要請」だけ? 〜半年前の分科会資料から読み解く〜

        もはや第何波なのか分からなくなるほどの、たび重なる緊急事態宣言・まん延防止措置にもかかわらず、コロナ禍の終わりはなかなか見えてきません。 飲食業界は、それらの宣言や措置のたびに営業の縮小・内容変更を迫られ、疲弊しています。 感染を抑えるため、ある程度経済活動等の自由が制限されるのは仕方がないことです。 しかし問題は、宣言・措置に織り込まれた対策が ・的を射ておらず感染を十分に抑えられていない / 抑えるのに時間がかかる ・従って、一部の業種のみが長期間、重い負担を強いられて

        • 「酒スト的地酒論」 各論編まとめ

          SAKE Streetで、「酒スト的地酒論」という連載を執筆しています。 (わっしーさん(@wassy1974)と僕の共著でお送りしています。) テーマ別に日本酒と地域の関係性を考察しつつ、地酒の「地」とはなんなのか、「地酒」という言葉の魅力と可能性、ひいては今の時代に「地酒」という言葉に注目する意義を明らかにしていこう、という連載企画です。 先日公開した第4回で、いったんテーマ別の「各論編」が終わりまして、次回第5回は「総括編」となります。第5回の内容ですが、今のところ

        はね木搾り(天秤搾り)を採用している6蔵とはどこなのか → (訂正)7蔵ありました → (追記)6蔵に減りました

        • 続・なぜコロナ対策は「飲食店への要請」だけ? 〜最新の分科会資料から読み解く〜

        • なぜコロナ対策は「飲食店への要請」だけ? 〜半年前の分科会資料から読み解く〜

        • 「酒スト的地酒論」 各論編まとめ

          『お酒の経済学』がすごかったので思わずnoteに書く

          Twitterでちょっと話題になっていた 都留康『お酒の経済学 - 日本酒のグローバル化からサワーの躍進まで』(中公新書) を読んでみました。 著者の都留康先生は一橋大学(my母校)の名誉教授で、新潟大学に設立された日本酒学センターでも講師を務められている方です。今年2月の、日本酒造り新規免許に関する日経新聞報道でもコメントを出されていましたね。 一橋大学の都留康特任教授は「クラフトビールは醸造所が競い、市場が活気づいた」と話す。 社会人になってから、「経済学部・商学部

          『お酒の経済学』がすごかったので思わずnoteに書く

          [酒スト編集後記]酒造組合中央会取材 -公益団体の情報公開制度とそのメリット-

          昨日公開した記事です。 中央会は素晴らしい活動をしていますし、素晴らしい方々も所属されています。 しかしそれでも、日本酒の未来は中央会だけでは担えないのではないか・・・ということを書いています。ぜひご一読ください。 さて、記事中で触れている以下の内容について、こちらのnoteでもう少し詳しく書いてみたいと思います。 (別の機会に詳しく触れますが、税制優遇・補助金交付を受ける公益法人でありながら、上記のような意思決定方法を定める「定款」や、記事前半で紹介した多様な活動を示

          [酒スト編集後記]酒造組合中央会取材 -公益団体の情報公開制度とそのメリット-

          [酒スト編集後記] 西出酒造(春心) -日本酒造りと乳酸菌-

          酒スト編集後記として、SAKE Street記事のこぼれ話的な話をnoteでご紹介していきたいと思います。 初回は直近公開したこちらの記事についてです。 (編集後記といいながら、いきなり編集でなく執筆した記事で我ながら心配になります。) 西出酒造さんにお邪魔したのは2月2日。 その時感じたことをそのまま書けるように、取材後はなるべくすぐに原稿を書く派なんですが、この記事は一文字も筆が進まず、塩漬けにしたまま1ヶ月以上が過ぎてしまいました。 酒蔵の見学、そしてそのあとの飲

          [酒スト編集後記] 西出酒造(春心) -日本酒造りと乳酸菌-

          自家醸造解禁への動きが盛り上がってきた気がするので、制度と影響を考えてみる

          一昨日3月6日、Facebook / Twitter上に以下のような問題提起がありました。 現在は主に海外向けに日本酒自家醸造キット「MiCURA」を販売している伊澤優花さんが、国内BtoB販売(小売店等への販売)開始にあたって、想定される反対意見への反論を述べているものです。 伊澤さんは仙台伊達家御用蔵であり、320年以上の歴史を持つ勝山酒造(宮城県)の蔵元の娘さん。海外を中心に日本酒マーケターとして活躍されている方で、上記の問題提起も非常に理路整然としています。この後

          自家醸造解禁への動きが盛り上がってきた気がするので、制度と影響を考えてみる