北大ラグビー部・OBインタビュー第1回
第1回 菅野賢人 PR・医学部保健学科4年・小樽潮陵高校
北大入学後にラグビーを始め、3年時はチームの主務を務めた菅野賢人(医学部・保健学科4年)のインタビュー。大学4年間の経験や初心者として大学ラグビーを始めた思いについて書かれています。ぜひご覧ください!
Q.北大ラグビー部に入部したきっかけを教えてください。
まず一つは僕が入部した時のキャプテンの存在が大きかったです。北大ラグビー部には指導者がおらず、学生主体で運営しています。その中でチームをまとめ、引っ張っていた当時のキャプテンの人がすごく格好よく感じました。そのような先輩への憧れや、学生一人ひとりが主役になることができるラグビー部の雰囲気に引かれ、入部しようと思うようになりました。もう一つの理由は「純粋に楽しそうだった」ということです。先輩や同期に面白い人が多く、選手主体でメリハリを持って楽しくラグビーをしている雰囲気が自分に合いました。同期や先輩ともすぐに仲良くなり、部活動だけでなくプライベートでも繋がりが強いラグビー部にいることがとても楽しく感じました。そういった中で、北大ラグビー部というコミュニティがいつしか僕にとって、非常に大きい存在になりました。
Q.北大ラグビー部に入ってよかったことを教えてください!
北大ラグビー部に入ってよかったことは本当にたくさんあります。僕は3年時に主務を務めたのですが、スケジュールの管理、チームの運営面に多方面から関わり、組織を運営することの大変さや、やりがいを感じることができました。特に、北大ラグビー部には指導者がおらず、学生主体でチーム運営をしなければなりません。その中心としての仕事、役割を経験できたことは自分を大きく成長させてくれました。また、北大ラグビー部での4年間を通して多くの人と出会えたことは大きな財産です。1年生の時は自分より3学年上の先輩と仲良くさせていただいたり、自分が4年生の時は1年生の後輩たちが入ってきてくれて、ラグビーを通じて本当に沢山の人に出会えました。先輩方が引退されてもその繋がりは深く、進路の相談をしていただいたりと、今でも本当に良くしていただいています。特に今の時代はコロナの影響で「人との関わり」が希薄になってきています。そういった中で、ラグビー部の仲間がいるということが、本当に価値があるものだと再認識させられました。一緒に練習や試合を乗り越えた仲間の存在はこれから先も心強い存在です。そして、自分は大学に入ってからラグビーを始めたのですが、ラグビーというスポーツの素晴らしさを肌で感じることができました。ラグビーはすごく熱いスポーツで、仲間との距離感、温度感が非常に近いです。僕たちの代は「BOND」というスローガンを掲げていたのですが、まさにその言葉通りで、仲間との絆を本質的に感じることができました。ラグビーというスポーツを経験できて本当に良かったなと実感しています。
Q.大学に入学後、授業や実習と部活動をどう両立させていましたか?
まず、大前提として、北大生として一番大切なことは学業です。授業や研究がまず第一であることは、チームでも共通のカルチャーとして認識されており、部の雰囲気として両立はしやすかったです。僕は看護学専攻で、他の学部に比べると実習が多く、両立が大変な時期もあったのですが、そういった中でも乗り越えることができたのは、学業優先という部の環境面が大きかったです。また、学業が忙しくても最後まで部活を続けられたのは、「自分はラグビーが好きでこのチームにいたい」という気持ちを持ち続けられたのが一番の要因だと思っています。ラグビー部にいることが居心地良く、部活動そのものが本質的に楽しかったです。そのため、自然と両立する姿勢が身につき、最後まで続けることができました。
Q.大学から初心者としてラグビーを始めたことで苦労したことはありますか?また、どう乗り越えましたか?
まず思い浮かぶのはルールが全く分からなかったことですね。最初はラグビーのルールは複雑で覚えづらいと感じていたのですが、同期や先輩から手厚いサポートを受け、一から丁寧に教えてくれました。また、同期と一緒に試合を観たり、日常生活でもラグビーに関する話題に触れる機会がたくさんあったので、ラグビーの知識が自然と深まりました。北大ラグビー部では初心者でも優しく丁寧にラグビーを教えてくれるので、4年間十分ラグビーを楽しむことができます。また、自分自身が心がけていたことなのですが、初心者だからといって受け身になりすぎないことが大切だと思います。ラグビーのことが分からなくても、ウエイトトレーニングに関する知識を深めてそれを周りに還元したり、チームの運営に積極的に関わったりして、自分から役割を見つけることを意識していました。4年間、自分の強みと役割を見つけ、ラグビー以外の部分でも主体的にチームに貢献できた経験は大きな自信につながりました。さらに、北大ラグビー部の仲間は初心者だからといって過度に特別扱いせず、一人のプレーヤーとして対等に尊重してくれたので、自分の役割に対して責任感を持って取り組むことができました。
Q.大学からラグビーを始めて、得たことを教えてください!
普通の大学生として何もせず過ごすよりも圧倒的に濃く、充実感のある4年間を過ごすことができました。もちろん能動的に動いて、自分からアクションする学生もいると思うのですが、そうじゃない学生も多いと思いますし、むしろ僕も後者のようなタイプの学生でした。北大ラグビー部に入って、コーチがいない中、学生主体で試行錯誤するという、主体的な姿勢が求められる環境に身を置いたことで、社会人になる前に最高の経験を積むことができたと思います。北大ラグビー部では、組織やチームで目的を持って取り組んだり、様々な問題を能動的に解決したり、部のOBさんと関わって話をする機会がたくさんありました。その中で主体的に問題を解決する能力が身につき、様々な人と関わったことで、自分自身が大きく成長できたと実感しています。また、北大ラグビー部はラグビーと学業のバランスがよく取れていて、どちらも本気で取り組むことができました。両立の面をあまり気にせず、そういった貴重な経験ができるのは、他にはない北大ラグビー部の魅力だと思います。ただ、ラグビーをするのではく、ラグビー以外の部分で得られることが多いことは、新入生や初心者としてラグビー部に入る皆さんに伝えたいですね。
Q.高校時代の部活動と学業を両立する上でどのようにモチベーションを保っていましたか?
僕は高校時代、バレーボール部に所属していたのですが、両立する上で「目標を持つ」ことを大切にしていました。一見当たり前のことかもしれませんが、目指すものや目標がなければ本気になれないし、本当にしんどい時に逃げてしまうと思います。本気でその目標を達成したいも思うのであれば、部活で疲れていても少しでも勉強できることができますし、しんどい時や上手くいかない時でももう一踏ん張りして耐えられる原動力になると思います。志望校を設定して、そこに対してどれだけ情熱を持てるかが、勉強法、スキル以上に大切だと僕は思います。
Q.医学部・保健学科から大学院に進学されることを決められた理由やきっかけを教えてください!
自分は医学部・保健学科・看護学専攻から環境科学院・環境起学専攻・実践科学環境コースに進学することを決めました。もともと看護師になりたいと思って、看護学を専攻できる学部学科に進みました。しかし、1年時の全学教育も含めて4年間、総合大学ならではの多様な学びと様々な人との関わりを通して自分の中で視野が広がり、看護学専攻から進路を変えることを決めました。具体的には、看護学で学んだ“well-being"や”幸福度”といった指標は、看護だけではなく、一般企業やコンサル業界などの幅広い分野で使われるようになってきています。そういった言葉や指標が看護の対象である患者さんだけでなく、一般に働いている方にも応用できるということを知って、自分は後者の方を研究したいと感じました。つまり、看護学で学んだ知識がきっかけとなって、労働環境、労働問題に関する研究に興味を持つようになり、それらを実際にできる研究室に進みたいと思うようになりました。特定の分野で学んだことを、さらに発展させることができる、そしてその環境が整っているのが北大ならではの特徴であると思いますし、4年間を通して学問の奥深さというものを自分自身、改めて実感させられました。また、環境科学院では自分の好きな研究を多様に実践することができます。自分の知り合いには、水産系の生態に関する研究をしている人や、ホテルの経営といった経済系の研究をしている人などがいて、文理を問わず幅広い視野でを深く学び、研究することが環境科学院の大きな魅力だと思います。
Q.北大ラグビー部ならではの特徴について教えてください!
北大ラグビー部の特徴の一つとして、指導者がおらず、学生主体でチームを運営していること以外にも、OBさんとの関わりが強いことが挙げられます。大学生の中には自分たちと年齢の離れた目上の方と話すことに対して苦手意識を感じる人もいると思いますが、僕の場合、このような機会は本当に貴重であると感じています。大学生は同じ年代の人たちと関わることが多いのでてすが、自分と年齢が離れていたり、初めて話す社会人のOBの方々と交流したり、話をする機会は本当に貴重です。一緒に部歌を歌い、ラグビーの話で盛り上がり、一方で大学卒業後の社会人としての生活について話していただいたりと、学びの機会も非常に多いです。また、学生主体のチーム運営をしている北大ラグビー部は、OBの皆さんから多方面からの支援を受けています。試合での応援や声援もたくさんいただき、北大ラグビーの勝利は選手だけの力ではなく、北大ラグビー部に関わってくださる全ての人のおかげです。北大ラグビー部を卒部してからも、多方面からチームに関わることができ、現役もOBさんも「一緒に戦う」ことができるのが北大ラグビー最大や強みであると思います。
Qこれから入部される新入生の皆さんに一言お願いします!
北大ラグビーに入って損はありません!
4年間という限られた時間において、どの部活・サークルに入っても損はないのかもしれませんが、この北大ラグビー部ではラグビーだけでなく、今後の人生に間違いなく良い影響を与える経験を積むことができます。心身ともに大きく成長することができ、充実した4年間を過ごしたい方にとって北大ラグビー部は最適な場所です。ぜひ一度、足を運んでみてください!
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