![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/122320963/rectangle_large_type_2_c57047c7e7c9d4c53b9f484ff00223cc.png?width=1200)
益子一人旅 #2
「次に益子に来た際は、わたしが案内するからね」
演奏会で出逢った女性の、その言葉がずっと心にあったまま、
季節は秋になった。
ある日、貰った2冊の本を読んだとき、
「わたしはいま益子を訪れなければならない」
そう強く感じた。
本から感じたこの感覚を、
益子に行って確かめなければならない。
そんなふうに思った。
わたしはすぐに女性に連絡した。
人生で2回目、益子へ行くことが決まった。
ずっととどまっていたものが、動きはじめた瞬間だった。
何かが変わる、漠然と感じた。
二週間後、益子へ向かった。
お昼過ぎに到着すると、車で迎えに来てくれていた。
『まずはランチでもどうですか?』
わたしが行きたいと言ったことを覚えてくれていて、
その場所に連れて行ってくれた。
言葉に残すことを躊躇したくなるほど、素敵な場所だった。
場所は、人が、今生きている人が作り上げていくもの、そう強く感じた。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/122322388/picture_pc_0c9e674aaee2849c1a9768e9082db785.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/122322457/picture_pc_66157a5f4487abf707d202d9ed796759.png?width=1200)
いちじくに豆乳のムース、
赤味噌のお味噌汁。
今まで食べたお料理の中で、一番と言えるほど美味しかったかもしれない、忘れられない味。
ビジュアルもそれはもう素敵だったのだけれど、
撮ろうとした時フィルムが終わった.
冷めないうちに食べたいから、フィルムを交換する時間が惜しかった。
おかげで写真は食べ終わった後。
美味しい親子丼を食べながら、色んなお話をした。
ここを後にして、彼女の住む隣町へ向かった。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/122323032/picture_pc_82525a4aac3853eda4c17e3a0d15e7c3.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/122323051/picture_pc_9ed39d53777845c19ab8a5af27189add.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/122323059/picture_pc_daa73d58153d894e93dd682bfed3269e.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/122323056/picture_pc_c4ecbd06f789192815952a5aad5d6ad4.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/122323075/picture_pc_5034c022f96d43388973190041869743.png?width=1200)
私が一番好きな花。
街の至るところに咲いていて、まるで歓迎されているようだった。
呼ばれていたんだ。
茂木に着いた。
彼女が、彼女の家族のような友人たちと作り上げた場所を、見せてくれた。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/122323534/picture_pc_68879ebe16badadf8a9526068ca3f54c.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/122323536/picture_pc_a64abccde4affab7e4cbb02add6db367.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/122323548/picture_pc_cf2fb06d231ad60a7b2bb9e5cba185d0.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/122323550/picture_pc_f344c62133c756befb1382e5d51698e5.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/122323549/picture_pc_c09448af77160894ce097ca10b891094.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/122323547/picture_pc_cb9060fae862cd23dff816a32f32eb83.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/122323501/picture_pc_cdd78706a487e098fca8163fb697d7d7.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/122323551/picture_pc_75108c39793393f119a9b64e5e451ab7.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/122323556/picture_pc_8941df715a8e2878abd329b3ee0a7177.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/122323557/picture_pc_17d6b08e08cb80e4d24c2754661f8e30.png?width=1200)
彼女は友人たちに、わたしのことを、
『わたしの新しい友人よ』と言って紹介してくれた。
その後は、演奏会の会場になった場所の日常の姿を見に連れて行ってくれた。
益子に戻って美味しいコーヒーと、クレームブリュレを頂いて、
古本屋さんに行った。
あっという間の一日、大切な一日。
わたしの、益子一人旅のお話。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?