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表現の自由

戦争の中の芸術家というタイトルで、
ショスタコービッチという作曲家が紹介されていた。

戦争の中で、自分の意にそぐわないものを虐殺するスターリンに、酷評を受けながらも、
翌年に曲を発表して喝采を浴びた。
プレッシャーに打ち勝ったと、評価された。

そしてその後作曲した交響曲第7番は、各地で演奏され、戦争に対する国のエールになっていた。
軍用機の横でピアノを弾く映像が流れていた。

ただでさえこの恵まれた時代から想像するにもしきれない戦争という状況下で、命をかけて、作曲をしていた、製作をしていた。


今度は日本の映像。
従軍ペン部隊。
作家たちが出征していた。興行収入の為に、製作のために、戦場に行かされていた。
作家自身も仕事を喜び、出征していた。

すごい時代。

そして映像は、2022年。
ウクライナとロシアの戦争下で、解雇されていく指揮者たちがいた。

芸術家は歴史とどう向き合うべきか

バレンボイムという人が、ナチスの象徴と考える人がいるワーグナーを演奏するかしないかを、観客に尋ねた。
30分にわたって観客同士の議論は続いた。
結果は、反対派の人は会場を去り、
演奏は決行された。
バレンボイムは、一方的に演奏するのではなく、また演奏しないのではなく、観客に問うた。巻き込んで、考えさせ、役割を果たす。

表現すること、製作をすること、
それを国の為に、命をかけて、していた人たちがいる。歴史的な芸術家たち。
また、国の為、人々の為に芸術と向き合い、
表現し、巻き込み、必死に芸術家は生きた。


今ここに表現の自由があることを、
幸せに想いはじめる。

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