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お化け屋敷にどうしても行けない話

この世には3種類の人間がいると思う。

①お化け屋敷が好きで、自分から行きたい人
②好きではないけど、誘われたら行ける人
③「お化け屋敷?は?絶対行きませんけど?」の人

僕はもちろん③だ。

どれくらい③かというと、例えば友達数人と心霊スポットやお化け屋敷にノリで行くことになり、友達が無理矢理僕を連れて行こうとしたら、その場の空気とか関係なくガチでキレてしまう程。連れて行こうとする人は意味が分からない。どんなに可愛い人と行っても反射的に盾にしてしまうか、置いていってしまう自信がある。

今日は僕とお化け屋敷の歴史と、なぜ行きたくないのかについて書いてみようと思う。

1.お化け屋敷と僕の歴史 Part1

お化け屋敷アレルギーの僕でも、4回ほどチャレンジしたことはある。

初めてのお化け屋敷は、小学校低学年の時。
ある遊園地のライド型お化け屋敷だった。怖い音楽が流れるヘッドホンを付けてライドに乗り、建物の中を回る感じで、最初は大丈夫だったが自分が乗っていたすぐ近くで生首の模型が「ドンッ!」と照らされた瞬間にギブアップ。すぐにヘッドホンをとって耳を塞ぎ、目を閉じた。
そのまま出口まで耐えようと思ってしばらく進み、やっと明るくなった気がしたので目を開けた瞬間、上からライトに照らされたガイコツが近づいてきた。幼い僕にとって大きなトラウマとなった出来事だった。

2回目は小学校6年生の時。
学校でキャンプをするイベントがあり、夜のレクレーションとして保護者が学校を使った肝試しを企画してくれた時のこと。仲良し5人組で入りたかったのだがなぜか4人以内で進めというルールがあったので、じゃんけんに負けた僕は先に一人で途中まで進んで、残り4人と校舎内で合流することにした。
行けるところまで行こうと思って1階から階段を上ろうとした時、階段の奥にある窓から火の玉(仕掛け)が見えて、怖すぎて動けなくなった。しばらく待っていると、4人と合流できたので、少し安心して残りのコースを進んでいたのだが、ある教室から出たとき、廊下の奥から何かの格好をした人が僕らを追いかけてきた。咄嗟に逃げる5人。短距離が得意な僕は先頭で逃げていたが、なぜかそのお化け(保護者)は4人を追い越して僕を追いかける。
「いやいや、ふざけんなよ!!」


あまりにも怖くて、ルール違反だが廊下の電気を点けた。
僕を狙って追いかけてきたお化けの正体が照らされる。

誰だ!この意地悪い親は!!
だれの親だ!!!


ムカついてその正体を見ると、それはゾンビに扮した父親だった。
むちゃくちゃ腹が立ったのを覚えている。
未だにちょっと許せない。

2.お化け屋敷と僕の歴史 Part2

3回目は中学3年生の時。
地元のイオンモールで毎年夏に期間限定で開催されるお化け屋敷に、母親の友達の子供2人(小学6年と小学4年)を連れて行ってこいという流れになった。断固拒否していたが、ここでビビって行かないと一番年上なのに恥をかく状況で、尚且つ有無を言わさず母がチケットを買ってしまったので、腹をくくって行く決意をして入り口に向かう。直前までは「頑張れば行けるかも」という心境だが、入り口に立つと「あっ、無理だ。ごめんなさい。」に変わる。
入り口で中々入れないでいると突然、救急隊が担架を持って中に入っていった。そしてすぐに、中から女性が運ばれてきた。最初は、「そういう演出か?」とも思ったが、すぐに気絶した客が運ばれたのだと悟った。
目の前でそんな一連の様子を目の当たりにして入れる訳がない。


怖かった反面、入らないで済むうまい言い訳が出来たと思って母親に交渉し、無事入らずに帰宅した。これは入ってないので未遂になる。

最後は大学4年の時。
大学の同級生とベトナムのB級テーマパークに行った時のこと。折角なので、お化け屋敷らしきものに入ろうということになり、チケットを買って入ろうとしたが、入り口で「海外のB級テーマパークは怖さ加減がバカかもしれない」と思って、断念した。
チケット代は戻ってこなかった。
そんな訳でこれも未遂に終わっている。

3.お化け屋敷に入れない理由

僕がお化け屋敷に入れない理由。それは一言で言えば「怖いから」に他ならない。けれど、細かく言うと2つの理由がある。論理的とか無視して、感情が先走っちゃってるけど許して欲しい。

まず1つ目は、「本物のお化けを見るかもしれないから」

今この文を見ながら鼻で笑った人。もしくは、「こいつお化け信じてるのか笑」と思った人。あなた方は紛れもなく、最初の3分類の中の①か②でしょう。残念ながら僕とは仲良くなれません。だってお化け信じてるから!

作り物であることは僕だって分かっています。バイトさんもしくは社員さんが変装しているニセ者だってことももちろん分かっています。
でも分かった上で無理なのです!だって本物を見る可能性があるから!
伝わるかなぁ!?ねぇ!!!


よくお化けは「お化けをバカにしている所に集まる」とか「お化けを話題にした所に寄ってくる」とか聞きます。だから嫌なのです。作り物のお化け屋敷に本物のお化けが住み着いてそうだから。

2つ目、「損しかしてないから」
どういうことか?
普通僕たちは何かしら良いことの対価としてお金を支払います。例えば、美味しいご飯を食べる。綺麗なホテルに泊まる。おしゃれな服を買うとかね。
そう。普通はお金を払うという一見損してそうなことの対価として、良い物やサービスを手に入れているのでお金を払っていると思うのです。

じゃあお化け屋敷はどうか?

お金を払うという金銭的な損をして、尚且つ怖いという心理的な損までしています。(僕の場合)

損(金銭的)×損(心理的)です。
こんなの行くわけないやろ!!!

僕の場合、お化け屋敷に入るなら何らかのご褒美がないとバランスが成り立ちません。

4.おわりに

「お化け屋敷怖いなんてダサい」
「それでも男か!笑」

何度か言われたことがあります。それでも言わせてください。

ダサくていいわ!!!!!!!
一応男だわ!!!!!!!!!
価値観を押しつけて恐怖に陥れるな!!!!
それも怖いわ!!!!

だって暗闇でいきなり大きな音と一緒に人とか模型が驚かしてきたらそりゃ怖いやろ!!!驚かん訳ないやろ!!


一応書いときますが、お化け屋敷産業を否定してる訳ではありません。
ただ、僕はマジで無理だという話です。

こんなことを書きながら、修学旅行で絶叫が苦手な友達を半ば無理にUSJの「ハリウッド・ドリーム・ザ・ライド」というジェットコースターに乗せたのを思い出して反省しました。

あ、ディズニーランドの「ホーンテッドマンション」は大丈夫です。

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