よい着想(フラッシュアイデア)を得たいアナタがやるべき3つのこと
ようこそ、Kaiの思考実験場へ…!
前回の記事では、なんでもないアイデアがいいアイデアになるまでを4つのステージに切り分けて考えてみました。今回はその中のひとつめのステージ、『着想』の段階でやるべきことを考えます。
何度も言うようですが、アイデアというのは【問題を解決するための具体的な方法】のことです。問題を解決するには、まず起点となる問題が必要です。
この記事では、着想をじょうずに使って、適切な課題を設定することを最終目標にしています。
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着想が生まれるとき
私の観察では、着想というのは概ね以下の2つのシーンで発生します。
ひとつは、不満や違和感ベースでアイデアを「考え」た時。
ここで生まれるフラッシュアイデアをアイデアのタネ、すなわち着想と呼びます。
ふたつめは、アイデアが「急に思い浮かんだ」時。
課題について思考を巡らせたわけでもないのに、突然アイデア(着想)が思い浮かぶことがあります。こちらのケースでは「その着想が思いついた経緯」を掘り起こすことで、扱いたい課題を明らかにすることができます。
前者は以下に述べる「準備」が必要な段階、後者は「準備」がすでに整っている状況だと捉えて読み進めてください。
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着想を得るための準備💡 違和感の感度を高めよ
日本社会において、「好き/嫌い」を発言することは「非論理的である」だとか「こどもっぽい」だとか言われ、好まれません。しかしよい着想を得るためには(それを口に出すかどうかはさておき)常日頃から自分の「好き/嫌い」を明確にしておくことを推奨します。
良かったこと、悪かったこと、そのどちらもに対して、ちいさなちいさな違和感に気づけるようになりましょう。
具体的には
・朝起きる際の目覚ましの音が不快
・階段の滑り止めに足を引っ掛けてつまづきそうになった
・レディース服にはポケットがなさすぎて困る
こういった些細なことで構いません。
あなたの感じている不満や違和感は、多くの人から共感されるものかもしれません。あるいは、誰も気付くことのできなかった/あるいは明文化してこなかった多くの人にとっての潜在課題かもしれません。
✐ POINT
日常の小さな不満をきちんとキャッチしておくこと。
これらが、アイデアのタネになります。
また、自分が好きなアイデアの傾向を掴むために、おもしろいと感じたアイデアの記事は即座に特定のハッシュタグをつけてTweetする、時間をとってお気に入のアイデアを探しPinterestに保管しておく、といったアイデアリサーチやアイデアストックをするのもおすすめです。
▼ アイデア発想専用Twitterアカウント
▼ あそび屋KaiのPinterestボード
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着想を得た時に取るべき行動💡消え去る前にメモをせよ
上記の事前準備をしていると、不思議とふとした拍子に着想が浮かぶようになってきます。
一生懸命机に向かって「アイデアを考えよう」としなくとも、問を脳内に保管しているだけで、日常のあらゆるものがアイデアに見えてくるのです。
✐ POINTO
この現象は、心理学用語でカラーバス効果と呼ばれています。
さて、問題はここからです。突然着想が降ってきた時、多くの人は「いいこと思いついた!あとでゆっくり考えよう」と思ってそのまま放置してしまします。
これは絶対にNG。人は1日に6万回思考するのだそうです。どんなに「良いアイデア」だと感じていても、またどんなに「絶対に忘れない!」と心に誓っても、着想というのは簡単に膨大な思考の中に埋もれてしまいます。できるだけ迅速にメモを取りましょう。
私の場合、EvernoteかTwitterに記録するようにしています。
環境次第ですが、ボイスメモに残すのも良いでしょう。
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着想を検証する💡課題の原点を探れ!
さて、考えるべきテーマが意識され、着想が記録されている状態まで来ました。ここまでで蓄積されているのは、アイデアのタネです。
次に、その思いつき(着想)を客観的に鑑賞してみましょう。
Q. その着想のどんなところに魅力を感じますか?
Q. 逆に、どんなところがイマイチだと感じますか?
Q. そもそも、その着想が思い浮かんだのはなぜですか?
こういった様々な質問を投げかけながら、観察しましょう。
最終的に、ここでやりたいのは「扱う問題の起点を定めること」。
例えば、「レディース服にはポケットがなさすぎて困る」という問題を解決するために、こんなフラッシュアイデアが出たとします。
A. ポケットがあるレディース服を作ろう!
B. ラインに響かない隠しポケットがある服を作ろう!
C. 女性小物を携帯できるミニバッグを作って流行らせよう!
D. 手ぶらで過ごせるスマートシティを作ろう!
これらは一例ですが…
Aの考えを良しとする価値基準は、「機能(ポケット)さえあればいい」です。一方Bの考えを良しとする人の価値基準は「女性らしいラインを崩さないポケットの実装」。Cなら、「荷物の携帯に困らないことが最重要事項」だとわかります。Dの場合、「(女性に限らず)人々は荷物を携帯することに潜在的課題を抱いているのではないか?」という課題感を持っていると考えられます。
このように、自分(あるいはチーム)が何に対して課題感を抱いているのか?ということを明確にし合意決定することが、次のステップ「発想」に進むための足がかりになります。
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この時点で、解決すべき課題感に少しも魅力を感じないのであれば、この着想を掘り下げるのはやめにしましょう。逆に少しでも魅力を感じる要素があるのであれば、このまま次のステップへ。
発想を広げる旅に出ましょう。
✐ POINT
着想というのは「フラッシュアイデア」と「解決したいもの」がふたつでひとつ!
このnoteを活かして、良い着想を得られる人が増えますように!身近にアイデア出しに悩む人がいたら、ぜひシェアしてあげてください♪
次に読みたいのはどれ?
➢ よい発想をするためにやるべきこと
➢ よい育想のためにやるべきこと
➢ よい伝想のためにできること
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書き手:あそび屋Kai
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