王の中の王

モソ族の話題がまた描かれているようである。

いや、最近は中共による保護が入ったようなので「特殊な母系社会」は中共の多様性として顕彰されるようになっているかもしれないが、以前、モソの近くに道路工事がなされて漢族が入った時に、モソの男たちの何人かが漢族の道路工事を手伝って金を貯めると他の漢族の街に逃亡してそこで妻子を得て働いて過ごすようになったそうである。

モソの村についてはまあ、だからこそ中共が権力で保護して世界の女性優位を求めるフェミニストたちの聖地になってゆくのかもしれない。

ただ、中共さんなので、なんだか、夫婦が槌と鎌を持って共産社会の建設に邁進するのだという臭みはそこはかとなく漂っているから、男を踏みつけにして「女性優位の社会だ!ワハハハハ!」と叫びたいフェミニストさんにしてみればやや物足りないかもしれない。

まあ、日本こそがそういう意味ではすでに女性が男どもを踏みつけにしている社会と言えなくもないんだけれど、女性たちが上昇婚でより強い男どもしか見ていないから男をすでに踏みつけにしていることは見えていないんだよね。

そういう弱者たる男たちはもう不可視化されてしまっている訳である。なので女性たちにとっては彼ら弱者男性などはもはや自分の足元にある砂粒くらいの意識しかない訳である。

そうではないのだ、例えば強者である自民党を叩きのめして議員辞職させてただの人にしてやれということであろう。また、上昇婚で結婚した旦那を仕事より家事育児をしろ!と言って稼がせないようにして「稼ぎのない男にはなんの魅力もない!」と足蹴にして、離職させて無職にした上で、離婚に持ち込むわけである。

で「あんたは年収一千万プレイヤーなんだから養育費を月100万払えるよね!」って凄んで脅して「そんなの無職の私には払えません!」と言われると「女性差別!ちょっと無職だからと言って養育費くらい払いなさいよ!」という雄叫びの声でフェミニズムの勝利を叫ぶという外から見ればなんて不毛な、と言わざるを得ない泥試合をしたがっているのだろうと思われるのである。

なので多分、女性たちは「王の中の王」という冠を被ってまだまだ女性は差別されている!殺された男をもう一度殺して女性優位の社会を作れ!とエターナルチャンピオンとなって永遠の戦いをすでに骸となっている男どもに挑み続けるのであろうと思われる。

すでに死んでいる男を殺すことほど確実に得られる勝利はないのである。

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