離婚後共同親権は極論ではないが、それが極論扱いされるのが日本の空気である。

離婚後共同親権とか面会交流の推進が極論という時点で日本は病んでしまっているということだろう。

家族は母親だけが正式なもので、父親は不用物というのが日本の常識になってしまっているのではないか。

そういう父親にはならないほうが幸せだと思うのである。冗談でお父さんは粗大ゴミだから捨ててしまいましょうというのを本気でおっしゃっている。そりゃシングルマザーになるよね。粗大ゴミのお父さんは捨ててしまってゴミ焼却施設で燃やしてもらいましょう。

でも、家族を養うのが父親の役目でしょう。その身は焼き尽くされて消えてくれたほうがスッキリしていいが、家族を養うためのお金はきっちり支払ってね。

子供は母親には会いたいのです。けれども父親のような粗大ゴミに会いたいわけないでしょう。常識で考えてキモい男に会いたい人はいません。大人しく消えてください。

こういうのがフェミニストさんの主張であり、シングルマザーさんの主張である。

これが極論ではなく当然の主張であって、例えば別居親でも子供と面会交流したいというのが極論という時点で、男たちは家族や家庭から撤退すべきだと思うのである。男性のあなたは家庭にいること自体を非難されているわけである。

いいじゃない、おひとりさまで。

共同親権がけしからん、極論だというのは男のお前は不必要。欲しいのはお金だけということ。それが極論ではなく真っ当な主張という女性とは家庭を築くことは困難だと思うよ。

私が思うに母親単独親権という極論に対抗すべき極論はそりゃ戦前の父親単独親権、離別した妻は二度と家の敷居を跨ぐなというものであろう。それでも、夫側が離別した妻に子供の養育費を払え!と叫ぶことはなかっただろうし(そんなの聞いたことないというレベルである)、子供と母親が父親の目の届かない屋外でこっそり会うことについては黙認していることがほとんどだったのではないか。

離婚別居親の元父親には子供は絶対に会わせないという主張は戦前の父親でもしなかった特異な主張であると思われるのである。

フェミニストさんは家制度反対、家父長制反対ですから男は親の権利などない。奴隷として奴隷主である女性にお金を献上し続けるのが当然ですというかもしれないが、そんな状況に喜ぶ人はいないのである。現状、養育費の支払い取り決めをした母子家庭で調査時に養育費を支払われている家庭は50%を超えているが、父子家庭ではそもそも養育費の取り決めをしている家庭が3割以下ということもあるし、その中で実際に調査時に支払っていたのは25%程度だった訳である。

フェミニストさんは「そんなの給与の男女格差があるから男は稼げるでしょ」と言っておしまいにするのだが、戦前のような父親単独親権でもないのに父子家庭では母親は親の義務を果たしていないとしか言えないのである。

フェミニストさんたちは男が元妻に対して奴隷的従属をしてこそ男女平等であるというかもしれないが、それは多くの男性にとって単に奴隷的服従でしかないので誰も男女平等とは認識しないようである。けれども、恐らくは多くの元父親は月一回2時間の面会交流を許される代わりに沈黙を強いられているかもしれない。もしくはもう諦めて養育費の取り決めがないし面会交流もない。元妻側が没交渉になったため、もう子供は死んだものと諦めて新しい人生に向かった人も多いのかもしれない。

女性側から見れば「男が責任を取るのは当たり前じゃない。つべこべ言わずに金だけ払え」というのが正当な主張と考えるかもしれないが、男の方はどう見ても絶望の淵に身を投げることを強要されているとしか思えない訳である。

別の事例ではSNSで見ただけなのでその真偽は不明だが、養育費を支払続けていた元父親が再婚するにあたって養育費の減額を申し出たということで、子供が養育費がなければ自分の希望する学校に行けなくなるという叫びである。

元父親は自分の新しい家庭という幸せともう会えない子とのどちらかを取るべきかという選択に立たされることになる。恐らくはその元父親と新しいパートナーとの間には子供もできていたということなので元父親も新しい家庭を選んだだろうけれど、結末はわからない。これがシングルマザーが新しい恋人と家庭を持つときには親権者の一存で養子縁組が可能なので、その場合は「もうあんたは名実共に父親じゃなくなったので養育費は要りません。もうあの子はあんたの子じゃなくなりました。」という手紙一枚で関係が切断されることになる訳である。別居親には親権がないのでそのことについては何の権限もない訳である。養育費を支払い続けることで会うこともできない自分の子供とのわずかな絆を維持していた元父親が、そういう養子縁組による離別の手紙一枚で子供との絆を断ち切られ、当然ながら文句を言う先もないので泣くしかなかったというSNSの投稿も見たことがある。

実際のところ、児童虐待は存在するし、自分の思いを子供に無理やりに投影させる父親もいるので、父親が全て純粋無垢であり無罪であるということはない。(児童虐待の加害者には実母もいるし、心理的虐待も含めれば加害者は実母の方が多い)

けれども、離婚に関して言えば現状では父親には絶望的と言うしかない訳である。もちろん生まれた子の幸せのためにはもう二度と会えないと言う関係でもお金を出したり養育費を支払うべき、という意見にも一理あるのは当然である。養育費は親権者である母親に支払われるので、母親が養育費を子供のために使わず、自分のために浪費した上で子供には「お父ちゃんは冷酷なモラハラDVの悪人で子供のあなたのためには一銭も養育費を出さないからあなたは自分の希望の進路には行けないんだよ。恨むなら悪い自分のお父ちゃんを恨みなさい」と吹き込んでいたとしてもである。

そういうことでは離婚後共同親権を「極論」扱いすることはどう見てもおかしいと思うけれど、離婚弁護士さんたちも「悪いのは全部元夫、元父親である。邪悪な元父親は反省して土下座して自分だけが悪いのです。今後一生をかけて償ってゆきますと言え。男なら自分の幸せなど考えずにとにかく可哀想な元妻、母親が幸せになれるように金を払え。もちろん弁護士にも金を払え。」というのが正当な道筋であると主張している訳である。

今後、仮に離婚後共同親権が成立したとしてもフェミニストさんたちの態度は変わらないであろう。つまり悪いのは全て男だから男が責任を取れ。女性様は常にかわいそうな被害者で賠償を受ける立場であるということである。

そういうことであると、男の取りうるリスク回避策は結婚から遠ざかることである。性衝動を本能で抑制しよう。そういう衝動は他のもの、例えば仕事や趣味に転嫁してしまえばよいのである。無論、そうなれば子供はできないので少子化は進むかもしれない。けれども子供のために自分の人生を棒に振るのは愚かな選択と言える。日本ではその危険が3割あって、男側に勝ち目はほぼないのである。たとえ妻側が不倫していたとしても子供の親権は妻側に行くことがほとんどであるようである。

理性ある男はだからこそ結婚から撤退するしかない訳である。もちろん、相手の女性がよほど信用できて、大丈夫という場合もあるかもしれない。けれども長年のうちに心が変わることだってあるのである。恋愛は平均で4年しか続かないという話も聞いたことがある。少なくとも恋愛でのぼせ上がって結婚することは男にとっては良い方法ではない。恋愛は結婚をゴールにせず、その瞬間を楽しむ手段にすべきであろう。

恋愛などして理性を吹っ飛ばして結婚するのはもう愚か者ということであろう。3〜4年したら浮気や不倫などで泥沼になり、3割は離婚することになる。そのとき子供がいればもっと悲惨になる訳である。重要なことは男はほぼ必敗である。男に勝ち目はない。理性を抑えられなかった結果、そういう状況に至ってももはや男の自己責任というしかないであろう。たとえ女性の方が悪人だったとしても女性には同情が集まるが、男の方に何らかの瑕疵がある場合、男には同情など集まらないということも重要である。

これはもう利権に近いものなので、女性たちはその利権を手放すまいと必死な訳である。その利権でメスカマキリが交尾後にオスカマキリを食べてしまうように女性たちは男を食い物にしようともう待ち構えている訳である。私などがそういう目に遭わず、子供が大きくなるまで育てられたのは単に僥倖というべきである。

もしオスカマキリの立場に追いやられたとき、残念ながら日本では男に対する援助は薄いと覚悟した方が良い。君子危うきに近寄らずである。

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