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子供の貧困について

いや、左派リベラルの筆者が「アベは7年8ヶ月何もして来んかった!」と叫びたいのはよくわかる。けれども、この記事を見ると、相対貧困率も子供の貧困率もひとり親の貧困率も1991年のバブル期にまでは戻せていないけれども2000年のラインには戻すことができているのである。

ひとり親の貧困率は1991年レベル以上の改善である。

この状況で「アベ政権は何もしなかった!」と叫ばなければならないこの筆者の苦労を考えると左派リベラルの業というものに涙が出そうである。

筆者は叫ばねばならない。児童扶養手当の増額がたった8千円であったということを。5万円が5万8千円の増加なので16%の増加である。

筆者はさらに叫ばねばならない。左派リベラルならば米軍への思いやり予算などやめて全額一人親に回せ!日本は非武装にすれば5兆円の防衛費も不要になるぞ!(そこまでは言っていないかw)オリンピックに2兆円も使うなんて言語道断!(土建屋に利益を与えるような箱物行政はやめろ!民主党のキャッチフレーズ、「コンクリートから人へ」を思い出せ。土建屋は絶滅させて日本人は竪穴式住居を自力で作って住む生活にすればいいではないか。ダムも堤防も不要である。先年の岡山の大洪水や熊本の大水害、今回の台風などでの被害などなーんにも見えない。台風などで大水が出たら素直に流されてドザエモンになればいいではないか!というところくらいまでは想像できる。

などはまぐれまぐれ。)

次に出てくるのは沖縄の事例である。沖縄では29.9%だった子供の貧困率を25%にまで減らしたそうである。これについてさすがに「都道府県でできるのなら国が介入しなくてもいいじゃん」とまでいうつもりはない。けれども、母親がうつになった家庭に週3回様子を見に行けや、とこともなげに言い放てる無責任さにはちょっと頭を抱えるしかない。

その「見に行く人」は誰なんです?という視点がちっともないからである。近所の人が手弁当で見に行けっていうの?それ、ニートの引きこもりキモオタが行ってもいいの?フェミニストが「キモオタ男がシングルマザーの家に行くのは不法侵入で犯罪だ」って警察に通報するのではないか。それとも、専業主婦?これもフェミニストが「専業主婦という存在自体が違法!」と言って通報しそうである。そもそも日本では共働きが増加しているので専業主婦は絶滅危惧種になりそうである。高齢者?高齢者なら「自分たちの方が介護してほしいのになぜシングルマザーの様子を見にいかねばならないんだ!」って怒り出すのではないか。

実際、社会はそれほど壊れているのである。

誰かが言い出すかもしれない。「行政だよ。市役所や区役所の暇そうな窓口係なら、もしくは保健所の暇そうな保健師なら無給でこき使えばいいんじゃないか。」実際のところ、「行政改革!事業仕分け!」の掛け声の下、既に行政職員の員数は減らされているのである。もし鬱になった人を週に3回も見に行くならば役所の窓口業務を一定時間、閉じる必要がある。もしくは保健所のコロナウイルス対応を中止する必要があるレベルにまで追い込まれているといえるだろう。

能天気なリベラルたちは全体も見ず、将来の予測もせず、ただ目先のことを追い求めてきただけであることを認めるべきであろう。もしくは、現実を見ようとせず、嬉しそうに理想のお花畑を追い求めてきただけであることをよく反省すべきときだと思う。

安倍政権はこの8年弱、ずっとよくやってきたのである。それは左派リベラルの思い描くお花畑の理想郷には程遠いものであった。けれども多くの庶民が日常生活を維持するには十分なものであった。

左派リベラルがアベちゃんなんて認めるものか、安倍政権など無視だ!って叫びたいのはわかるけれど、安倍政権を認めたのは日本国民である。その事実から遊離して何かを言おうとしても単に現実無視のお花畑としか評価されないであろう。



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