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手作りマスクやフェイスシールドについて解消した疑問と伝えたいこと

マスク不足、、、最近ひどいですよね。。
この記事を読んでくださっている皆さんの中にも、苦しんでいる方がいるのではないかと思います。
先日のニュースで、価格が以前のように戻らない限り、ブランドイメージ等の観点から仕入れに踏み切れないドラックストアもあると聞いて驚きました。在庫だけが問題じゃないのだと。。

さて、そんな状況下で注目を集めているのが手作りマスク。
様々な作り方が各地で紹介されています。
マスクが手に入らない人や、この状況に対しての支援のためにたくさんのマスクが作られています。

それらは素晴らしいことだと思うのですが、こんな疑問が頭の片隅に引っかかっていました。

作成したマスクの安全性は大丈夫なのだろうか?

手作りマスクを自分で作って使う分には違和感はありませんでした。作った本人が使うのだから、マスクの性能が悪くても自己責任と考えられるし、マスクそのものが感染源になることはないだろうからです。
僕が疑問を持ったのは支援物資としての手作りマスク。

医療関係者を支援する気持ちで作って送ったのに、病院で使えるほどの性能がなくて使えないということや、使ったものの感染を防げなかったという事態が起きてしまうのではないか?
このような支援物資を送る側と受け取る側との間にある情報の差から生じるミスマッチの問題は被災地支援でもよく生じるのですが、同じような状況が起きてしまわないのかと懸念していました。

さらには、作った本人が無症状感染者、軽症感染者、作った当時がウイルスの潜伏期間だった場合に、支援物資を通して感染を広げてしまう可能性はないのだろうか?
ウイルスの性質や検査体制を考えると、自分が作った物を100%安全だと言い切ることは、よほどの環境下にいる人じゃないと不可能なのに、そのリスクが考えられていないように感じていました。

代替品でも必要というのが医療現場の実情

そういった疑問を解消してくれたのが、医療現場で働く仲間たち。
先日、関わっているNPOの関係者でオンラインで近況を話し合うような機会がありました。参加者の多くが災害復興支援を共にし、有事の際の大変さや支援の大切さと難しさ、そして当事者やその状況下での弱者のことをよくわかっている仲間たちです。
その仲間たちには医療関係の仕事に就いている人も多いです。中には毎日新型コロナの感染者が自分の横を運ばれていく現場や、ニュースで報道されている院内感染が発生している病院で働いている人もいます。
彼女たちの言葉、そしてこの疑問に対する返答から分かった実態がこちらです。

「マスクは毎日変えたいけど数が足りないから、数日は同じのを使っている
「勤務後は家に帰っている。1人の方が移すリスクは減るけど、精神的にも生活的にも耐えられないし、帰ってきていいと言ってくれているから帰っている。でも移さないように、家でもマスクはつけてるし、食事は一緒にしないし、壁越しで話をしている。それでも何もないより助かる。」
「クオリティ以前の問題でそもそも数が足りない。どんなものだとしてもないよりはマシ
※録音していたわけではないので、一言一句が話していたままの言葉ではありません。内容は間違いないです。

医療従事者として、自分が感染しないことを第一に、徹底している彼女たちが直面している状況がこれです。
聞いた時は必要性を理解すると同時に震えました。
これほどにまで追い込まれているのかと。
他の医療機関がどのような状況なのかを知っているわけではないので、すべての現場に当てはまるかはわかりません。
でも、メディアであまり報じられない、医療崩壊へのカウントダウンが進んでいる現実を突きつけられた感覚でした。

できる支援をみんなでしたい

ここまで、自分の感じたことと知ったことを書いてきました。氷山の一角だとは思いますが、皆さんにも伝わったのではないかと思います。
でも、知るだけで終わると何も変えることはできません。
「自分がやらなくても、こんなちっぽけなことなら、してもしなくても同じだ。」
災害による有事の際にはそのように考える人も多いですが、その小さな一歩を一人が踏み出すだけで、助かる施設が、人が、命があります。今回のコロナウイルスによる社会の、医療の危機は、世界中全ての人が当事者であるために、自分が明日をどう生きるかで精いっぱいの人が多いです。だからこそなおさら、今、この記事を読んでくださっている、まさにあなたが!僕たちと一緒にできることをしてくれるだけで事態は確かに好転し始めます。これを機に、どうか空いてる時間だけでも、できることを始めてください。一人じゃないです。みんながいます。

とはいえ、先に書いたように需要と供給がかみ合わない支援は支援にならないし、情報の正確さも重要です。今や支援一つにしても情報を取ることが難しくなっています。
なので最後に、この話をしてくれた現場のメンバーがSNSで勧めていた、30秒ほどで作れる(らしい)手作りフェイスガードの作り方を掲載しているサイトのリンクを張っておきます。
マスク以上に不足していて必要だと彼女は言っていました。

申しわけないですが、物資の適切な送り先は、今示せるほど情報を集めきれていません。
まずは伝えたい!動くきっかけを届けたい!という一心でこの記事を書きました。

ここなら確実に必要としてくれるし、使ってくれる!という場所を示すことができる状態になったらまた記事にして伝えるので、チェックしてくださると嬉しいです。僕の動いている団体で検討している支援が実施段階に突入したら、それも紹介するので力を貸してください。

もちろん、無理に僕らとじゃなくてもいいです。
繰り返しになりますが、必要としてくれるところに、自分にできる範囲で、必要なものを届けられる支援を、日本中、世界中で助け合いながら、みんなでしていけたらと思います。

この記事が何かのきっかけになれば幸いです。

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