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作り人は苦労する 第2回

 語り手(創造者):私
 聞き手:藤井尚枝(ふじいひさえ)さん。(架空の人物です)

 藤井:みなさまごきげんいかがでしょうか、藤井です。

 私:どうも、創造者と呼ばせていただいております。

 藤井:今日はですね。30分で何文字分ぐらいのトークが文章化できるかということにチャレンジしたいなと思っております。まあ、30分ですので、そんなに多い文字数になるとは思えないのですが、できるだけ頑張って話し合っていきましょう。

 私:まるでRTA(リアルタイムアタック)みたいなものでしょうか。

 藤井:文章を書く時間勝負ですので、むしろRTW(リアルタイムライト)と言った方が正しい言い方になるのではないかと。

 私:しかし、これが一体何の役に立つと言うことになるんでしょうか。

 藤井:いえ、あなたにあまり時間が残されていないのではという心配から、逆にこのような企画を立てさせていただきました。

 私:私に時間が残されていないと言いますと?

 藤井:失礼ではございますが、あなた、先月に大腸のカメラ検査を御受けになられたとのことですが、良性とはいえ、ポリープが4つも見つかったということで、来年同じ検査を受けられる場合には、摘出手術が必至と聞いております。

 私:はあ、なるほど、そこから私のことを心配されていて・・・。

 藤井:それと、数十年前から患っております糖尿病に関しても、数値がそんなに芳しくないという話も聞いております。

 私:はい。

 藤井:メンタルの側面でも、第1回で話したように、いろんなものへの依存が激しくなって、睡眠時間を削られているという悪い傾向が見られています。

 私:大変はずかしいことでございます。

 藤井:ですので、せめてこの文章のシリーズをお書きになられる時は、性急に文字数を稼いで書くことも大事ですが、逆に慎重にテーマを噛みしめて、お体に配慮しながら、少ない文字数でも見ている方の心に染みるお話ができればと思っているのでございます。

 私:本来は存在しないはずの聞き手に言うのもなんですが、ありがとうございます。

 藤井:そうは言っても、残り時間はまだたっぷりと残されています。せっかく健康面に関してのお話が続いたので、ここで入院に関するあなたの見解をお伺いしたいのですが。

 私:入院ですか?というか入院してしまうと、この文章のシリーズを書くことも、なかなか書きづらくなってしまいますよ。

 藤井:と申されますと。

 私:私、入院歴は計4回ぐらいあるのですが、消灯時刻を過ぎると基本的には何もさせてもらえませんからね。さきほども言いましたが、このような文章を書くのは、依存のせいもあるのですが、基本深夜ですからね。
 それができなくなるということは、この文章のシリーズの更新の頻度も激減するということです。

 藤井:だから、できることなら、入院は避けたいと。

 私:そういうことです。もう一つの大きな理由として、金銭の問題もあります。何せ自立支援医療制度の適用範囲外になってしまい、大きな負担になりますからね。

 藤井:外来ではなくなってしまいますからね。しかし、本当に心身面で大変な場合は、このシリーズを中止してでも、入院して回復につとめることも大事だと、私は思っております。

 私:恐縮です。

 藤井:さて、本来ならば、あと10分ぐらいあるのですが、医療を中心にテーマを決め手話すのには、少し素材集めに苦労してしまったようです。今回はこの辺にしておきましょうか。

 私:もっと数多くの素材があるテーマでRTWができるといいですね。

 藤井:では、今回のこの文章、この辺で。

 私:ありがとうございました。

 (了)

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