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B2、B3プレーオフで見た、たくさんの大人の涙

BリーグはB1のチャンピオンシップが絶賛開催中。当然、B2、B3と比べれば注目度は高く、メディアでの扱いも大きくなる。

ただ、自分はB1のチャンピオンシップには全然興味がない。(B1チームを応援しているブースターさん、すみません)なぜなら、「昇格」をかけたものではないから。

自分はやっぱりB2、B3プレーオフのほうが好きだ。今シーズン、B2、B3プレーオフを見て、何回も泣いてしまった。自分が泣いた理由はただ一つ、選手が泣いていたからだ。


参入1年目で大奮闘、徳島ガンバロウズ

今シーズンからB3リーグに新規参入した、徳島ガンバロウズ。「ガンバロウズ」という名前にはいろいろな意見があったはずだし、正直なところ自分も
「なんでこの名前だったのか」と思った。

実際、どれぐらいの成績を残すのかと思っていたが、始まってみれば勝ち星を多く積み重ねて、プレーオフ出場。正直なところ驚いた。

クォーターファイナルでは埼玉ブロンコスを下して、セミファイナルに進出。福井ブローウィンズとB2昇格をかけた一戦を迎えた。


快進撃を見せてきたが、やはり福井の壁は大きかった。負けられないGAME2、粘りを見せたものの敗戦。1年目を駆け抜けてきた選手やチームスタッフには、涙を流す人がたくさんいた。

悔しい結果には終わったが、来シーズンが本当に楽しみになるチームだった。

B2復帰を果たせなかった、香川ファイブアローズ

B1昇格すら狙えたシーズンから一転、昨シーズンはまさかの大不振。B3降格となった香川ファイブアローズ。今年は1年でのB2復帰を目指した。

レギュラーシーズン序盤はやや苦しみながら、徐々に本領を発揮。30連勝を続けていた福井の連勝を止めたこともあった。結果的にはシーズンを2位で終えて、プレーオフのクォーターファイナルも突破。

そんな香川が対戦したのは、シーズンの勝利数が1しか違わなかった鹿児島。どう考えても激戦になることは明白だった。


GAME1を落とし、後がなくなった香川。GAME2はオーバータイムに突入する中、3点差で残り4秒。同点を狙ったイバン・ラベネルのショットは、リングに弾かれた。

香川の選手やブースターは肩を落とし、まさに意気消沈という状況だった。

その後、籔内HC、上良キャプテン、生岡直人取締役副社長 兼 ゼネラルマネージャーがそれぞれ話をした。


籔内HCは終盤に、上良キャプテンは最初から泣いていた。生岡直人取締役副社長 兼 ゼネラルマネージャーは、序盤こそ涙を流すようには見えなかったが、最後は感情を抑えられなかったのだろう。声を詰まらせながら、コートから去っていった。

B2復帰は来年に持ち越しとなり、今シーズンの悔しさは来シーズンに晴らすしかない。来年こそ、B2の舞台に戻れるだろうか。

大激戦を制して、久しぶりのB2復帰を決めた鹿児島レブナイズ

歓喜の涙がたくさん見られたのが、鹿児島レブナイズのB2昇格だ。

レギュラーシーズンを3位で終え、横浜エクセレンスを下しセミファイナルへ。香川とのGAME2、第4Qの終盤で追いつかれオーバータイムへ。その後も一進一退の攻防が続いていたが、3点リードして香川の最後のポゼッション。3ポイントが外れ、鹿児島のB2昇格が決まった。


まったくお客さんが入らず、一時はチーム運営も厳しいと言われていた鹿児島。ただ、着実に力をつけていき、お客さんも大幅に増加。B3トップクラスの集客力をつけていた。

印象的だったのは、選手以外の涙だ。チームを支えたトレーナーだろうか、ベンチの後ろにいる男性2人、女性1人が泣いていた。そして、肩を組んでいた。思わずもらい泣きした。

また、ベンチのすぐ後で選手を支えた「レブズ」の中にも、泣いている人がいた。当然だ、久しぶりのB2復帰を果たしたのだから。


今でも最後の瞬間を見ると、鹿児島に縁もゆかりもないのだが泣いてしまう。それぐらい、自分にとって印象に残る瞬間だった。

まさかの連敗、アルティーリ千葉

まさか、まさかだったアルティーリ千葉の連敗。もちろん越谷を称賛するべきだが、アルティーリの連敗はインパクトが強すぎる出来事だった。

シーズンは56勝4敗。とにかく圧倒的で、ほとんどの人がアルティーリのB1昇格を疑わなかっただろう。難なくセミファイナルに進んだ中、立ちはだかったのが越谷アルファーズだった。


経験豊富な安齋竜三HCの手腕は、やはり並大抵ではなかったのだろう。GAME1を落とし、マストウィンゲームとなった昨日のGAME2。試合終盤でフリースローを2本とも外すと、ファールゲームで粘ったが得点が上回ることはなかった。


試合が終わった後、大塚裕土は立つ気力すらなくなっていた。タオルで目を覆い、現実を受け入れらない、そんな気持ちだったことは容易に想像できる。

あれだけシーズンで勝っても、プレーオフでは勝てなかった。そして、来年もまたB2。三度目の正直となる来シーズンこそ、悲願のB1復帰を果たせるのだろうか。

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