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サッカーで繋ぐチームが減っていている理由

結論から申し上げますと、近代サッカーにおいて戦術的なサッカーが見られずらいことは過密日程、選手のフィジカルトレーニングなどにより戦術練習の時間が削られ、戦術をチームに落とし込む時間がないからではないかと思います。(優秀な分析官や監督、スタッフがいたとしても時間がなければ落とし込めない)

近代サッカーにおける選手の課題

現代のサッカーは単にボールを蹴る技術だけでなく、フィジカルの強さやスタミナの持続性など、幅広い能力が求められるスポーツとなっています。選手たちは日々の練習時間を様々な要素に割り当てる必要がありますが、戦術や配置に関する練習の時間は常に不足しているのが現実です。

フィジカルと戦術のバランス

現代サッカーでは、プレス戦術の多様化に伴い、ビルドアップ戦術もパターンが増加しています。しかし、選手たちはフィジカルや体力づくり、怪我予防などのトレーニングに多くの時間を割かねばならず、戦術に専念する時間が限られています。特に、年々増加する試合数や代表チームの活動により、移動時間や移動疲れを考慮すると、プレシーズンやシーズンオフでも休む暇がないのが現実です。(日本代表はその上かなりの時差もある)

フィジカルの重要性

現代のサッカーは自らのフィジカルを強化し続けることが求められます。フィジカルが弱ければ競り合いで負け、怪我のリスクも高まります。特に、下部リーグでは審判の判定が厳しくなく、ラフプレーが多いため、プロレスラーまでとは言わなくとも、怪我予防の筋力トレーニングが必要とされています。(VARがない下部リーグは今も尚、膝カンや足を踏むといったファウルが見逃されています)

技術と戦術のバランス

選手たちの多くは、戦術よりも個々の技術向上に重点を置いています。どのようにボールを正確に蹴るか、トラップでボールを止めるか、強力なシュートを打つか、ドリブルで相手を抜くかなど、個々の技術の向上が主な関心事です。これは、チームの勝利よりも自身のキャリアアップを優先する選手が多いためです。

日本代表の課題

日本代表チームは、活動拠点が欧州リーグの所在地から遠いため、移動や時差の影響でコンディションを整えるのに時間がかかります。そのため、戦術練習に十分な時間を割くことが難しくなっています。優秀な分析官やスタッフがいても、それを選手に十分に伝える時間が確保できないのが現状です。

日本サッカーの未来

日本代表が強くなるためには、日本人選手がビッグクラブに集まれるくらい海外で活躍することが最も重要です。そのために必要なのは、若い選手が良い環境でサッカーを学び、練習できる場の提供です。年代別でトップクラスの実力を持つ選手が自由に練習できる芝のグラウンドがチームにないことや、選手一人一人に向き合うトレーナーの不足、メディカルスタッフの不十分さなどが改善される必要があります。オーバーワークを防ぎ、選手の健康を守る体制が整えば、日本サッカーの未来はより明るくなるのではないかと思っています。

子供たちの練習環境を良くするために、寄付の協力をお願いします。
URL: https://www.avispa.co.jp/acsc/ikuseishien/  (ご自身が応援したいと思うチームに寄付していただければと思います。)

※私は強くて戦術的なサッカーをする国代表の共通点として、同じビッククラブでプレイしていたり、戦術の近いクラブでプレイしていたりする傾向があると考えています。(元師弟関係の監督など)



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