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人軸で考える、未来の目標の立て方

自分の未来の目標、1年後にこうなっていたい、3年後に成し遂げていたい事など、みなさんは、どのように目標設定していますか。

目標の立て方として、MUST・CAN・WILLの話は聞いたことがあると思います。
キャリア設定の時なんかによく出てきますよね。

改めて記載します。

MUST/CAN/WILLの目標設定

【MUST】
自分がやるべき目標
【CAN】
自分の強みを活かすための目標
【WILL】
自分が実現したい目標

R25でこのmust/can/willの内容の記事があったので貼り付けて起きます。

この箕輪さんの記事とてもわかり易くて、うんうんと頷きながら読んだ記憶があります。様々なことを経験している人の言葉の深さってすごいなとも感じました。

目標を持つことは、自分の進むべき道が見えるので、前向きな感情になれますよね。

でも、目標設定って難しくないでしょうか。

記事の中にもありますが、まずは自分のやらなければいけない「MUST」を把握していないと、次の「CAN」ステージが見えない、「CAN」を把握していないと「WILL」ステージが見えない、ステージは3段階あってその目標設定の前さばきとして、自分の棚卸しが必要です。

もっと細かくそのプロセスを記載します。

MUST/CAN/MUST目標設定のプロセス

①自分棚卸し
②やるべきこと把握
③MUSTの目標設定
④MUSTをやり続けて成果(結果)を出す
⑤周囲から認められる
⑥自分の強みを把握
⑦CANの目標設定
⑧仕事の幅が広がる
⑨WILLの目標設定

①~④までのプロセスがとても負荷がかかる上に、時間がかかります。
つまり、CANの目標設定までの道のりが長すぎて、自分で目標設定すること事態がとてもハードルが高いです。

これがどういうことかというと、
「結果を出せた成功体験がある人は、CANステージが見える」
「成功体験を経験していない人は、CANステージの影すら見えない(見えにくい)」

記事の中の言葉を使うと、
「自分探しが永遠に終わらない」という状態になります。
自分探しが永遠に終わらない=自分は何者なんだ?ということがわからないまま人生が終わるという事ですよね。ホラーです。
※これはあくまで、私個人の見解です。

採用面接のQAで、「将来なにやりたいの?」とか「うちの会社でなにやりたいの?」などの鉄板QAがありますが、
明確になっている人=採用したい優秀な人だと仮定します。

自分が採用担当者だったら、その優秀な人が何故うちの会社受けるの?何がきっかけ?この人どんな時にどんな感情でそのアクションしたの?と
志望したきっかけの部分を深堀りしたくなります(笑)

以前、人事制度構築支援のプロジェクトに入り経験しましたが、
経営者の方でも目標設定を決める事が難しく、一番時間がかかりました。会社単位になると余計悩みます。

そして、この自分で決める目標設定には盲点があって、
自分の事を客観的に見れる人じゃないと、正しい目標設定ができないんです。つまり、MUSTの目標設定すらも間違える可能性があるということです。

人軸で考える目標設定

去年の11月末頃、私自身、自分のキャリアビジョンが見えなくなり、家から出れなくなった時がありました。
その時に、無意識にある人にメールを送っていました。
「未来の目標の立て方を教えて下さい。」と。

その時に返ってきた答えが

【MUST】
足元の目標
【CAN】
尊敬する先輩に出来て、私にできない事をできるようにする目標
【WILL】
仮に100歳までコンサルタントとして働けるとしたら、理想・目標とするコンサルタント像

これを毎日執拗に考えて、WILLを軸に、CANの中にMUST、WILLの中にCANがある状態で向き合うと、自分の芯ができる。

この言葉が貫通する程、刺さりました。今でもこの時のメールを何度も読み返しては、涙が出てきます。
この内容のポイントは、自分よりも経験もスキルも上の人と比較することです。

MUSTの目標=足元の目標

足元の目標の見つけ方は、業務を指示している人や、先輩・上司から見た「自分」に与えられている役割は何かを考ると見つかります。

つまり、相手からみた自分の立場やスキルを把握することです。

例えば、新入社員が「早く仕事覚えて即戦力になってね」と言われます。

これをうちの会社用に翻訳すると
仕事→アサインされている案件の自分の仕事
覚えて→期日内になるべく自分で解決してね。出来ないなら巻き取るから早めに言ってね。(でもここで出来ないと、仕事出来ないってレッテル貼られるよ)
即戦力になれ→売上貢献してね

という意味になります。

この「早く」という言葉が抽象度高くて曲者なんですが、一定、最初は出来なくても仕方ない時間が与えられてそうに見えますが、「早く」という言葉の裏に余白なんてありません。

抽象度の高い言葉には要注意です。

長くなりましたが、結論なら役割としては

「与えられたタスクを期日内にやり遂げる事」となります。

CANの目標=自分の課題となる目標

尊敬する上司や先輩がいない人は、会社や周りで評価されている又は結果を出している人に出来てて、自分にできていないことと考えて問題ないです。

私は、この苦しい時期に先輩にできて、自分にできないこと(足りない事)は、「経験」「クライアントの言っている事を理解する力」「自分の進むべき方向性」だと思いました。

クライアントの言っている事を理解することって、知識や経験がない事で理解してないことが多いです。

その足りていない事項に対しての課題は、「とにかく耐える」「仮説力」「スコーピング」だとわかってからは、回復が早かったです。家からでられなくなってから、4日後には会社に行っていました。

自分でも中々な回復力だなと思います。

WILLの目標=自分より優秀な人に会う

優秀というここでの定義は、仕事のスキルだけではなく、人間性も優れている人です。

頭が良くても、マウント取る人を尊敬できますか。
結果を出せてても、嘘を付く人を信じられますか。

WILLな人=自分が目指すべき人物を沢山見つける・出会う事で、自分の考えや行動が変わります。自分のWILLな人に、引っ張られると言ったらイメージいやすいでしょうか。

今では、そのアドバスをくれた人が私のWILLの人の1人です。
なので、沢山のWILLの人を見つける事で、自分の未来が開ける事もあります。

「実力つけて、近い将来その人と一緒に仕事がしたい」という思いから、MUSTが見えてくることもあります。

目の前の事を、必死に追いかけてやっていると開ける道もあると感じています。

3つの目標とセットで考える事

この「人軸で考える目標設定」を考えると、短期的な目標と長期的な目標が自然と明確になります。

ただ気をつけなければならないのが、CANの目標設定で、素直に自分の出来ていない部分を受け止めなければいけない作業なので、なかなかなハードルの高さだと思います。(自尊心が傷つきます)

アドラーの「嫌われる勇気」を読んで、えぐられるような気持ちになった人は、その感覚に近いです。

なのでこの目標設定をする時に、セットで考えることがあります。

①当たり前だと思っていることを把握することと
②自分がこれが良い(欲しい)!と思える事や物が何かを考えること

この2項目を表した言葉に「足るを知る」という老子の言葉があります。

自分の価値観を知るって大事なことです。
相手にイライラしている場面を思い浮かべてみると、自分の価値観がうっすら見えてきます。

例えば、「何でこの人空気よめないの?」と思う場面があると
内面では「自分は、いつも話の流れを読むように気をつけているのに」という思いに気づき

話の流れを読める→全体を捉えることができる→大局観を持てる→次に起こすアクションが判断できる

といった流れで、自分の強みを抽出することができます。
逆に、話の流れは読めるけど、全体を捉える力はまだないなと考えた場合は、
なぜ全体を捉えられないのか→客観性がたりないな→事実と意見を分けて情報整理する事を習慣化しよう

といった流れで、新たな目標設定ができたりします。

この怒りの感情をうまく使うと、自分の価値観や強み・弱みがあぶり出される可能性が高いです。

学びから気づいたこと

「やりたいこと」は、自分は何者なのかがわかっていないと見つからない、何者なのかを知るためには、自分を客観的に見れないと、知ることが難しいです。

自分を客観的に見るためには、「人軸」で考える事で俯瞰する目を持てます。

ココでポイントなのは、会社の人は、人事の採用担当者や決裁権限のある役員が選んでいる=似たような考えや知識・スキルを持った人が集まりやすいという事です。

なので、社外の人との繋がりを持ち、色んな角度から自分を客観的に見る意識が必要だと感じました。

ちなみに、この人軸で考える目標の立て方を教えてくれた人とは、2回くらいしかお会いしていません。なのに、全力で向き合って真剣に一緒に考えて頂けたことで、自分を立て直す事が出来ました。

そして、その人がWILLの人になりました。

人との出会いって不思議ですね。

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