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「月の欠損」を理解すると上手く生きられる【月星座】

「月の欠損」とは、日本の占星術界で特に注目されている概念で、マドモアゼル愛先生や鏡リュウジ先生など、多くの占術家が提唱しています。

この概念は、ネイタルチャート(出生図)の月が示す感情的、精神的なニーズや欠乏を理解するためのものです。

ここでは、ホロスコープでネイタルの月が入るサインとハウスで見ていきます。

サインとハウスの2つの観点から総合して、自身の月の欠損と向き合う事をオススメします☆

【月の欠損の基本的な考え方】


1. 月の位置とサイン

 月が位置するサインやハウスは、個人の基本的な感情的なニーズや安全・安心感をどのように満たすかを示しています。

 月がどのサインにあるかで、どのような方法で安心感や心の安定を求めるかがわかります。

2. 月のアスペクト

 月が他の惑星と形成するアスペクト(角度)は、感情的な体験や反応にどのような影響を与えるかを示します。

 良いアスペクトは感情の安定をもたらし、挑戦的なアスペクトは感情的な課題や不安を引き起こすことがあります。

3. 月の欠損の解釈

 月の欠損とは、月の位置やアスペクトによって示される感情的なニーズが満たされていない、または欠乏していると感じる部分です。

 この欠損を理解することで、個人がどのような感情的な支えや環境を求めるか、またはどのような感情的な課題に取り組むべきかを理解する手助けとなります。

4.月の年齢期でのトラウマ

「月の欠損」に関連する重要な概念は、月の年齢期以降にその分野が苦手になるというものです。

これは、月のエネルギーが成長の特定の段階で強調され、そこで経験する欠乏や困難が、後の人生でその分野を苦手と感じさせることに繋がるという考え方です。

占星術における月の年齢期は、通常、0歳から7歳までの幼少期を指します。
この時期は、感情的な発達や母親との関係、家庭環境が特に重要な時期です。


5.月の欠損と年齢期

月の年齢期における「欠損」とは、この幼少期に満たされなかった感情的なニーズや、経験した困難やトラウマを指します。

この欠損が、その後の人生でどのように影響を与えるかを理解することが重要です。

月の年齢期における経験や感情的な学びが、その後の人生全体にわたる感情的な基盤を形成します。


【各星座における、月の欠損】

♈︎牡羊座の月



感情的ニーズ

自己主張、独立、即時の反応や行動。

欠損の特徴

孤立感、フラストレーション、急いで物事を成し遂げられないことへの不満。


幼少期の経験

自己主張や独立性の尊重が不足する。

影響

自己表現の不安、リーダーシップの発揮が難しい。


補う方法

チャレンジやリーダーシップの機会を見つけること、自己主張を積極的に行うこと。

♉︎牡牛座の月



感情的ニーズ

安定、安全、物質的快適さ、五感の満足。

欠損の特徴

不安定感、物質的な欠乏、快適さの不足。

幼少期の経験

安定感や物質的な安心感が不足する。

影響

財政不安、快適さや安定への執着。

補う方法

安定した環境やルーチンを作ること、五感を楽しませる活動を取り入れること。

♊︎双子座の月


感情的ニーズ

知識、コミュニケーション、変化と多様性。


欠損の特徴

知識や情報の不足、コミュニケーション不足、退屈感。

幼少期の経験

知識や情報の不足、コミュニケーションの機会が少ない。

影響

社交不安、知識不足による不安感。


補う方法

学習や情報収集の機会を増やすこと、社交活動や新しい経験を取り入れること。

♋︎蟹座の月


感情的ニーズ

家族、感情的な安全、養育と保護。

欠損の特徴

感情的な不安定感、孤独感、家庭や家族とのつながりの欠如。

幼少期の経験

家庭の安定や感情的なサポートが不足する。

影響

感情的な不安定感、家庭や家族との関係が難しい。

補う方法

家庭や家族との時間を大切にすること、感情的なサポートシステムを構築すること。

♌︎獅子座の月


感情的ニーズ

自己表現、認知、創造性。

欠損の特徴

自己価値感の欠如、無視される感覚、創造的な表現の不足。

幼少期の経験

自己表現の機会や認知が不足する。

影響

自己肯定感の低下、創造的表現の困難。

補う方法

創造的な活動に参加すること、自分を表現する機会を見つけること。

♍︎乙女座の月


感情的ニーズ

整理整頓、実用性、奉仕。

欠損の特徴

乱雑さや混沌に対する不安、自己批判、完璧主義。

幼少期の経験

整理整頓や実用的なスキルの欠如。

影響

完璧主義、自己批判、健康不安。

補う方法

整理整頓を心がけること、実用的なスキルを磨くこと、自己ケアに努めること。

♎︎天秤座の月


感情的ニーズ

調和、パートナーシップ、美的感覚。

欠損の特徴

調和の欠如、人間関係の葛藤、美的感覚の欠如。

幼少期の経験

調和やパートナーシップの不足。

影響

対人関係の不安、調和の欠如。

補う方法

調和を重視した環境を作ること、良好な人間関係を築くこと、美的な活動に参加すること。

♏︎蠍座の月


感情的ニーズ

深い感情的結びつき、変容、秘密。

欠損の特徴

感情の表現の困難、信頼の欠如、秘密や隠し事への不安。

幼少期の経験

深い感情的な結びつきや信頼の問題。

影響

感情の表現の困難、信頼関係の築き方が分からない。
補う方法

信頼できる人との深い交流を持つこと、自己探求を行うこと。

♐︎射手座の月


感情的ニーズ

自由、冒険、哲学的探求。

欠損の特徴

束縛感、変化の不足、精神的な空虚感。

幼少期の経験

自由や冒険の機会が不足する。

影響

冒険や変化への恐れ、精神的な空虚感。

補う方法

新しい経験や冒険を求めること、哲学や宗教的な探求を行うこと。

♑︎山羊座の月


感情的ニーズ

安全、成功、責任。


欠損の特徴

不安感、失敗への恐怖、責任感の欠如。

幼少期の経験

成功や責任感のプレッシャーが強い。

影響

失敗への恐れ、過度な責任感。

補う方法

目標を設定し、それを達成するために努力すること、責任感を持つこと。

♒︎水瓶座の月


感情的ニーズ

独立、革新、友情。

欠損の特徴

独自性の欠如、孤立感、変化への恐れ。

幼少期の経験

独自性や革新の機会が不足する。

影響

独自性の欠如、変化や革新への恐れ。

補う方法

自己の独自性を尊重すること、革新的なアイデアを追求すること、友情を大切にすること。

♓︎魚座の月


感情的ニーズ

共感、精神性、夢。

欠損の特徴

現実逃避、感情的な混乱、無力感。

幼少期の経験

共感や精神性の不足、夢を育む環境がない。

影響

現実逃避、感情的な混乱、無力感。

補う方法

精神的な探求を行うこと、共感と優しさを持つこと、クリエイティブな表現を追求すること。


各星座の月の欠損は、その星座特有の感情的なニーズや課題に基づいています。

これらを理解することで、自分自身や他人の感情的な背景を深く理解し、より良い人間関係や自己成長に役立てることができます。


【各ハウスにおける、月の欠損】

月が位置するハウスは、その人の感情的なニーズや欠乏がどのように現れるかを示します。

第1ハウスの月


感情的ニーズ

自己表現、自立、自己イメージ。

欠損の特徴

自己肯定感の欠如、自己表現の困難、外見への過度な執着。

幼少期の経験

自己表現や独立に関する課題。

影響

自己肯定感の低さや、自己表現に対する不安。

補う方法

自己探求と自己理解を深めること、健康的な自己表現の機会を見つけること。

第2ハウスの月


感情的ニーズ

財政的安全、所有物、自己価値。

欠損の特徴

金銭的な不安、所有物への執着、自己価値感の不足。

幼少期の経験

財政的安全や自己価値感に関する不安。

影響

金銭管理の困難や、自己価値感の低さ。

補う方法

財政管理を学ぶこと、自己価値感を高める活動を行うこと。

第3ハウスの月


感情的ニーズ

コミュニケーション、知識、近隣との関係。

欠損の特徴

コミュニケーションの不全、知識や情報への不満、近隣関係の問題。

幼少期の経験

コミュニケーションや知識の不足。

影響

社交不安や学習障害。

補う方法

学習やコミュニケーションスキルの向上、近隣との積極的な交流。

第4ハウスの月


感情的ニーズ

家庭、感情的な安定、ルーツ。

欠損の特徴

家庭や家族との疎外感、感情的な不安定感、ルーツへの不満。

幼少期の経験

家庭内の不安定さや感情的な不安。

影響

家庭を持つことや、感情的な安定を保つことへの恐れ。

補う方法

家庭や家族との関係を深めること、安定した家庭環境を築くこと。

第5ハウスの月


感情的ニーズ

創造性、自己表現、楽しみ。

欠損の特徴

創造的表現の不足、楽しみや喜びの欠如、自己肯定感の欠如。

幼少期の経験

創造性や自己表現の機会の欠如。

影響

創造的活動への不安や、自己表現の難しさ。

補う方法

創造的な活動に参加すること、趣味を楽しむこと。

第6ハウスの月


感情的ニーズ

健康、日常生活の秩序、奉仕。

欠損の特徴

健康不安、日常生活の混乱、奉仕への過剰なストレス。

幼少期の経験

健康問題や日常生活の混乱。

影響

健康管理や日常のルーチンを維持することの困難。

補う方法

健康管理や日常のルーチンを整えること、適度な奉仕活動を行うこと。

第7ハウスの月


感情的ニーズ

パートナーシップ、協力、対人関係。

欠損の特徴

パートナーシップの不安、対人関係の葛藤、協力の欠如。

幼少期の経験

パートナーシップや協力関係の不足。

影響

対人関係やパートナーシップの課題。

補う方法

パートナーシップや協力関係を大切にすること、対人スキルを向上させること。

第8ハウスの月


感情的ニーズ

深い感情的結びつき、変容、共有資源。

欠損の特徴

感情の表現の困難、信頼の欠如、共有資源に対する不安。

幼少期の経験

感情的な結びつきの不足や信頼の問題。

影響

深い感情的な関係を築くことの困難。

補う方法

深い感情的な交流を求めること、信頼関係を築くこと。

第9ハウスの月


感情的ニーズ

哲学的探求、冒険、広い視野。

欠損の特徴

精神的な空虚感、冒険や探求の不足、狭い視野。

幼少期の経験

広い視野や冒険の機会の欠如。

影響

新しい経験や冒険を避ける傾向。

補う方法

哲学的探求を行うこと、新しい経験を積極的に求めること。

第10ハウスの月

感情的ニーズ

キャリア、社会的地位、成功。

欠損の特徴

キャリアの不安、社会的地位への執着、成功への恐れ。

幼少期の経験
社会的な成功や目標達成のプレッシャー。

影響

キャリアや社会的地位に対する不安。

補う方法

明確なキャリア目標を設定し、それに向けて努力すること、自己肯定感を高めること。

第11ハウスの月


感情的ニーズ

友情、グループ活動、未来のビジョン。

欠損の特徴

孤立感、友情の欠如、未来への不安。

幼少期の経験

友情やグループ活動の機会の不足。

影響

孤立感や、グループに参加することの困難。

補う方法

友情やグループ活動を重視すること、未来のビジョンを明確にすること。

第12ハウスの月


感情的ニーズ

内面的な探求、精神性、隠れた問題。

欠損の特徴

内面的な不安、精神的な混乱、隠れた問題への恐れ。

幼少期の経験

内面的な探求や精神的な問題。

影響

精神的な健康問題や内向的な傾向。

補う方法

内面的な探求を行うこと、精神的な癒しを求めること、隠れた問題に取り組むこと。

各ハウスの月の欠損は、そのハウスが示す生活の領域における感情的なニーズや課題に基づいています。

これらを理解することで、生活の各側面における感情的な欠乏を補い、よりバランスの取れた人生を送るための手助けとなります。


【月の欠損と上手に付き合う】


月の欠損と上手く付き合うためには、その特性や影響を理解し、対処するための具体的なアプローチを取ることが重要です。

ここでは、克服と成長のためのアプローチをさらに詳しく説明します。


1. 自己理解


月の位置の分析

自分のネイタルチャートを見て、月がどのサインとハウスに位置しているかを理解します。

これにより、感情的なニーズや欠損がどのように現れるかを知ることができます。

感情の観察

日々の感情の浮き沈みや反応を観察し、それがどのように月の位置に関連しているかを考察します。感情の日記をつけることが役立ちます。

自己探求

瞑想やジャーナリングなどの自己探求の手法を用いて、感情的なニーズや欠損に向き合います。

2. 専門家の助け

カウンセリング

プロのカウンセラーと話すことで、感情的な課題や幼少期のトラウマを深く理解し、適切に対処する方法を学びます。

アストロセラピー

占星術に詳しいセラピストに相談することで、月の欠損を占星術的視点から理解し、適切な対策を講じます。

3. 適切な環境作り

サポートシステムの構築

家族や友人、サポートグループなどの感情的に支え合える関係を築きます。

安心感のある環境

安定感や安心感を感じられる環境を作ることが重要です。自分にとって心地よい空間を整えることや、ストレスの少ない生活習慣を取り入れることが効果的です。

趣味や活動の取り入れ

自分の感情的なニーズを満たすための趣味や活動を積極的に取り入れます。

例えば、創造的な活動、スポーツ、自然との触れ合いなど。

4. 継続的な努力

自己改善の継続
感情的な成長と自己改善に向けて、継続的に努力することが大切です。
短期的な対策ではなく、長期的な視点で取り組むことを意識します。

目標設定

現実的で達成可能な目標を設定し、それに向けて計画的に行動します。小さな成功体験を積み重ねることで、自己肯定感を高めることができます。

天職を生きるために、結局は目標設定が一番大事になります。

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