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「AIの発達でドラえもんが面接官になる・・・?」

採用面接というものをAIの発達やIoTの進化という側面から再定義してみました。

AI・IoTの発達

AIやRPAという言葉が市民権を得て数年、AI面接を導入する企業が増えてきているとか。
前職で人事だった自分としては、「いよいよロボットが人間を面接する時代がきたんだ」とテクノロジーの進化に感嘆する反面、マンツーマンでのコミュニケーションが希薄になることで弊害もあるのではと考えています。

『AI面接=ロボット』ととらえるのは、いささか大げさかもしれません。
けれど、AI面接という名称からは無機質なイメージしかわかないのは自分だけでしょうか。
せめてドラえもんが面接してくれると思えば、そこに人間味を感じられるのですが。

シンギュラリティ

2045年にはAIが人間の脳を超える『シンギュラリティ(技術的特異点)』に達するといわれています。
ただこれって「一部の頭脳にフォーカスしているだけなんじゃない?」と思うのです。
例えば、AIが『冷凍みかん』を『みかん』と判断できるかどうかは未だ疑問視されています。
形や色、それに含まれている成分などを分析して、それをみかんと判断するのは得意。
一方、ただ凍らされているだけで、それをみかんと判断するのは苦手なんですね。
この融通の利かなさは、まさにディープラーニングの弱点。
ディープラーニングによって、知識、記憶、データ処理能力などは人間を凌駕するかもしれませんが、人間には第六感なるものが存在するらしいし(そういえば10年ほど前にブルース・ウィルス主演のシックス・センスという映画がヒットしましたね)。
そこまでいかなくても、思いやりや気遣い、愛情、哀愁などといった、機微や空気を読むことが、この先AIにもできるでしょうか。

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RPAの発達

また、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション:定型作業をPC内のソフトウェア型のロボットが代行・自動化する概念)にも同じことが言えます。
工場内作業や軽作業に関しては代替できるかもしれませんが、いくら有能な知能やデータ処理能力をもってしても、人間のような滑らかで精緻な、いわゆる匠の域の手仕事は実現不可能でしょう。
世界のさまざまな美の成り立ちである黄金比率を『ウィトルウィウス的人体図』で描き出した、レオナルド・ダ・ヴィンチが生きていたら激怒するかもしれませんね。

人間の意義とは

もしAIやRPAが、いわゆる「人間であるべき価値や美」を超えてくるなら、ロボットがロボットを面接すればいい。
ドラえもんが面接官になれば楽しいと述べたのは、ロボットとはいえど、のび太くんに対する「思いやり」があるからです。

決してロボットには代替されない、代替できない価値が人間にはあります。
そこをあらためて見定め、人と人とが向き合う「面接」というものをさらに価値あるものにしていくことが、今後さらに必要になってくると思うのです。

参考URL

https://bizhint.jp/keyword/42911
https://www.jstage.jst.go.jp/article/sobim/29/1/29_1_26/_article/-char/ja/

まとめ

・AI、IoTには代替できない人間が本来持っている”価値”を見直す
・生産性が上がるのであれば技術もしっかり取り入れる
・人事(ここではあえて面接官に限る)の役割を見直す

このくらいだろうか。
AI面接なんてくだらないことは絶対にしたくない。
もしそうなればその時には人類は必要ない時代に突入しているんだと思う。

いかがでしょうか。
少しでも何かのヒントになればと思っています。

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