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日声協オンライン研究会8/29:武田正雄「フランス語の歌唱~発音記号から語りまで」ご紹介

【オンライン研究会一覧】

日本声楽家協会研究所では現在、オンライン研修やオンライン研究会が行われております。 この note では「研究所だより」と題しまして、研究所の今を皆様にお伝えします。
今回は8/29に開催予定の日声協オンライン研究会の発表者、武田正雄先生よりいただいたオンライン研究会にまつわるエッセイをご紹介します。

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「フランス語の歌唱~発音記号から語りまで」

武田正雄 テノール

 去る 5 月 30 日のオンライン講座で、フランスの歌曲・オペラを歌うに際して、こういうことを知っておくとよい、というようなことを、映像や録音を交えてお送りしました。
 今年度はずっとオンライン授業・レッスンをやってまいりましたが、このような、音源・映像を示しながら授業を進めること、また、これは受講者数にもよりますが、ディクションなどの指導はむしろオンラインのほうがやりやすい面もあるように思いました。
 そうした利点を利用しつつ、次回 8 月 29 日はより具体的に楽曲を取り上げていくつもりでおります。
 まず、基本的な発音、そしてその発音と発声をどうすりあわせていくかについて取り上げます。
 さらに、その発音を基本にして、フランス語がどう語られるか、そしてそれがどう楽譜にのせられているのかを実際に譜例を見ながら、そして実演奏を聴きながら探ってまいります。 イタリアオペラを非常に上手に歌っておられる方が、フランスオペラになるとなぜか歌いにくそうにしておられるのを散見しますがそれはなぜなのか、また、レシタティーフにおける唱法のあり方はいかなるものなのか、さらには、作曲家はそれぞれの役柄に合わせてどのように語り方を変えさせているか、そのあたりを皆さんとご一緒に
探っていきたいと思います。 私が留学した 80 年代前半というと、60 年代に第一線で活躍していた声楽家たちが後進の指導を始めていた時期でもあります。今になってみると、この年代の声楽家たちはそれぞれの出身国の個性的な面、伝統というものをしっかり保った上で学生を指導していたように思います。
 幸いにしてその時期に留学できた私ですが、非力ではありますがそのあたりをお伝えできればこれ以上の喜びはありません。


【8/29オンライン研究会のご案内】

武田正雄 テノール

8月29日(土)15:00~16:45

【テーマ】フランス語の歌唱~発音記号から語りまで

​【要旨】フランス語の歌唱でデリケートなものは、発音のみならず語りかけの問題があります。前回の研究会に続いて、今度はより具体的な発音の問題、そして語りかけの問題、オペラにおいてはそれぞれのキャラクターの反映まで、譜例・演奏例を見ながら探っていきましょう。

– 参加資格 -
アカデミー会員、アカデミー准会員、コレペティトル会員、 正会員、研究員、研修⽣(研究科、本科、別科、コレペティトル科)
※参加費無料
※現在会員でない方は、正会員にお申込みいただくことでオンライン研究会にご参加いただけます。正会員についての詳細・お申込みはこちらから

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【日本声楽家協会オンライン事業部】
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