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酒呑みの上書き保存

2019年、ガヤガヤと賑わう居酒屋の中で
1人呑みを趣味としている私は、なんとなく人の話し声を聞いていた。
―なるほど、そんなこと考えるのね。
―それはやり過ぎじゃない?
心の中で相槌を打って、でも全く真剣に聞かないあの空気が好きだった。

2020年、生活を一変させたコロナの影響で
居酒屋は少しずつ灯りを消していった。
酒呑み仲間は、自分の守りたいお店を気遣って、お弁当を買ったり、
営業時間に滑り込んだりしていた。
私もそのひとり。
最初こそ「コロナが終わったら」なんて話をしながら、
短い営業時間の中、常連同士で話したものだった。
気がつけば、
私が趣味にしていた、人の話し声を聞くなんてことは無くなっていた。
カウンターに数人、常連が来て、少し話して帰っていく毎日。
いつしか話すのが自分と誰かなのが普通になった。

2021年、すっかり呑み友達が増えた。
呑み仲間の友達、そのまた友達といった具合に、
あっという間に増えていった。
コロナの影響で私の生活はある意味変わった。


この日記は思ったことを書ける場所を、と作りました。
反論を持つ人も居るかと思いますが、議論する気はありません。
思ったことをメモしているだけで、
次の日には気が変わっているかもしれないからです。
名前はNisokuにしました。よろしくお願いします。

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