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②子どもの「したい」を引き出すワンポイント

「子どもたちに”オーナーシップ”を!」

そのための方法の一つとして、子どもの「したい」を引き出す事について話してきました。

子どもの「したい!」を引き出すには、”自分事の問い”と”楽しい”が大切です。本記事では、”自分事の問い”による「したい」の引き出し方について話します。

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”自分事の問い”とは、このように
子どもが、ひと・もの・ことに、なぜを問う」ことです。

したい!」とは、目の前の事象に対して自分から働きかける事によって引き出される感覚なのです。当たり前の事です。しかし、意外とここが抜けてしまうことが多いのではないでしょうか?
私は意識していないといつもこうなってしまいます。
「よし!みんなでやるぞ!」
「どうしてクラスの仲間を助けないんだ!」
「これはルールだから、守るのが当たり前だろ!」

なんて、教室で一人空回ったり、子どもたちから反感を買ったりしてしまいます。保護者から「熱血」とか「熱い」とか言われがちな先生程、こうした傾向が見られます。「熱血」は悪いことではありません。しかし、子ども達が自分で学級に関わろうとする十分すぎる余白を確保してあげる必要があります。

さて、
どうすれば目の前の事象に対して働きかける事ができるようになるのか
ですね。
私は、
①学級の温かさ
②問題の扱い方
 を大切にしています。

「①学級の温かさ」

むしろ、これが全てだと思っています。温かさなしには「したい」は引き出せないし、「したい」なしに温かさは引き出せません。
私は、この「学級の温かさ」を作り出すために日々フルスイングしています。
当然、「したい」だけでなく、あれこれたくさんの戦略を持って「学級の温かさ」を作ろうとしています。
ここでは、「温かさの作り方」についてhが話しません。
「温かさ」は「したい」を生むし、「したい」は「温かさ」を生むという事を知っておいてください。

「②問題の扱い方」(←ここが本編)

さて、前置きが長くなりました。
子どもの「したい」を引き出すワンポイントは、”自分事の問い”です。
「”自分事の問い”がある」とは、学級での様々な問題を「自分ならどうするか?」「自分はどうすれば良いか?」と自らが働きかけようとしている状態を言います。
例えば、
掃除にしっかりと取り組みたい
かっこいい組体操にしたい
係活動を盛り上げたい

などについて、学級で話し合ったりする機会を持つ事があると思います。
その議題は、誰が言い出しましたか?
その議題は、全員が話し合いたいと思っていますか?
この話し合いが達成して喜ぶのは誰ですか?
これが担任の先生だったり、ごく一部の子どもだったりしてしまうと、学級の「したい」はどんどん少なくなっていきます。
なぜかというと、「この学級は担任の先生のものだ」「あの子が考えてくれる」と、学級での問題が、”他人事の問い”になってしまうからです。
学級起きる事が”他人事”だと感じるようになってしまうと、この学級経営は、苦しい物になってしまいます。

そうならないための大きなポイントが、
共有
です。
「なんや!当たり前やないか!」と言われそうですが、意外とこれができないと悩んでいる先生が多い。むしろ、気づけているだけマシで、共有していると思い込んでいるけど、そう思っているのは先生だけという事が、非常に多いのです。

うーん…前置きも含めて長くなってしまったので、
子どもの「したい」を引き出すワンポイントは”自分事の問い”

目の前の問題を”自分事の問い”とするには、共有を大切にしよう!
という事で、本記事を終えます。
共有については、次回の記事で!

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