2001年宇宙の旅

2023/12/31
この映画が好きな友人と鑑賞。
正直めちゃくちゃ眠くなったし、
鑑賞後にストーリー解説されてもなお面白さがよく分からなかった。
この作品を楽しめるだけの教養とか物の見方が自分の中にないなと思った。

でも映像は本当にとてもとても好きだった。
配色の美しさ、とても静かな不穏さ、音楽。
HALの歌も大好き。物悲しくて良いね……。
『惑星ソラリス』見た時の感想に近い。
あれもよう分からんけど美しい映画だった……。
正直見てる間は退屈したけど、見てから何年経っても、いくつかのシーンがふと思い出されて胸にぐっと迫ってくることがある。

『2001年宇宙の旅』も、今後の私にとってそうした
「曖昧だけれど鮮烈な、美しくて恐ろしい夢」
のような記憶になるのかもしれない。
見てよかったと思う。

24.01.01 追記
寝ようとして目を瞑ると、2001年宇宙の旅で見た映像が頭の中に流れてくる。
なんだかすごく良い映画だった気がしてくる。見てる間あんなに退屈してたのに。
友人に気を使って言っている訳ではなく……。

鑑賞中の眠さや疲れが全部過ぎ去った後になって、
記憶の中にある『2001年宇宙の旅』を思い返すと、
あまりの美しさに胸がつまる。
理解はできない自分の思考で支配できない、
故に手の届かない場所にある遠い世界の物語のような
けれどどこか自分の心象風景でもあるような
いつか夢で見た記憶の断片のような……
いやしかし私の夢はこんな完璧な美しさを持ってないな……。

見てる間は退屈でしんどかったけど見終わってからジワジワと良さが心の内に広がっていった作品が過去にもあって。
『ベニスに死す』がそうだった。 途中で見るのやめよっかな〜と何度も思ったのに、
見終わって少し時間が経ってからボロボロ泣いちゃったんだよなあ。
その時の感想は、もうサ終しちゃった鑑賞メーターっていうサイトに書いていたから記録が残ってないのよね。
でも思い出せてよかったな。余談でした。

昔のブログから転載