難航の末、クリニック探し集結

約1ヶ月半、性同一性障害を診断できるクリニックを探し回り、電話し回った結果ようやく最初のクリニック予約にこぎつけた。

最後の方はもう午前から電話しまくり、問い合わせまくりの日々を送った結果、家から約2時間の信頼できそうなメンタルクリニックに予約が取れたのが2日前。正直まだ実感が湧かないというか、また探し回る日々が戻ってきそうで素直には喜びきれない所もある。

難航するクリニック探し

というのも、(このMr.慎重者の僕が) 2回ほど予約しようかという所まで来ていたのにも関わらず、予約が取れなかったからだ。
しかもそこまで結構時間かけたのに、だ。まじでみんなどこで診断受けてんの。正直今までクリニック探しなんて特に気にもしてなかった。なめてた。
何が難しいって、有名なところは沢山あるけどそういう所は軒並み予約が取りにくい。
大きい病院でも予約が取りにくいのは間違いないだろうけど、性同一性障害外来とかになるから数が少ない。

プラス、自分は1年間にある程度の進捗状況を収めなければという制約があるから、性同一性障害ガイドライン(これついてはまた詳しく語らせて欲しい) 遵守の所に通うと間に合わないが、即日の所で診断を下されるというのは周囲の理解状況的にも気持ち的にも乗りきれない部分があった。


問題点その1



これは実際に僕と同じような状況下にクリニック探しをした人は大いに頷いてくれるだろうが、最低ライン以上にしっかりしたクリニックは少なくとも具体的な診断に要する期間を提示しない、という事だ。
理由は単純明快で、性同一性障害の診断書というのは、性同一性障害かどうかを診断した結果に必要に応じて発行するものであって、通ってくれた期間、回数に応じて出る体をいじる許可書ではないからだ。

人によっては今まで未治療でも埋没生活をしてきた実績がある人もいるだろうし、今まで色々な要因によって思うような生活を送れなかった人もいるだろう。
結果的には同じ性同一性障害であったとしても、後者のように判断基準が少なければ沢山聞き出して、可能な範囲実生活を自認する性別で過ごす、という事をして判断に必要な要素を沢山集めてからの診断になる。
逆に実生活を限りなく自認する性別で
(ここはなんだかジェンダーバイアスを無くそうという社会の動きと逆行するなと思う。また後で話す。)
過ごせている人は診断を下す情報量が多く、すぐ下る。

性別を確信していてもなかなか行動に移しづらい状況下にあった人にとっては、理不尽にも思えてしまうかも(そんなことないか。)しれないような感じだが、これが病名を下すという事なのだと思う。違ったらすまん。

それと、こんなよく分からん記事まで来て読んでいるような人には、寝耳に水な感じだと思うが、そもそも性別を迷ってる人も受診する。
もし、ただの一時の勘違いだとしたら?
診断を下した後にその人のその後の責任をクリニックが取ったり、という事があるのか知らんが、良心的なクリニックほどよく見極めるだろう。

つまり、クリニックに、「どれくらいの期間で診断が下りますか?」は愚問なんだろう。もしくは答えてあげたくても答えてあげられない、よくある質問なんだろうな。

よってどこのクリニックに行けばどのくらいで診断が下るのか、純正の情報では収集不可能。ネットに頼るというのも情報量がまだ圧倒的に少ない。(少しでもあるだけ有難い。というか本当に有難い。)
よって難航した。片っ端から問い合わせても、即日の所しか見つからない。



問題点その2


有名なところ、アクセスしやすい所であると前述の通り、予約が取りにくい。余裕で、3ヶ月先の予約を4月の頭に電話で取り合いになる、と告げられる。

そこで重要になってくるのが、調べて調べ尽くして、自分に合った穴場クリニックを探すことだ。

そして、その調べる作業というのが孤独かつ先の見えない作業となる。(かなり壮大な表現)

これは周知の事だろうが、そもそも、精神科であればどこでも性同一性障害の診断が出来る訳では無い。
そして、精神科、心療内科のある病院というのは果てしなくある。そこに片っ端から電話をかけて性同一性障害に対応した病院ないしクリニックを探すのは、正直効率が悪い。その方法だと1つ見つかれば儲けものだろう。

だからまず、病院検索サイトで性同一性障害に対応していると書かれている病院ないしクリニックを通院できそうな範囲、検索する。自分がよく使った、というか性同一性障害外来のみでない検索ができたサイトが、病院なびとMEDICALIST、だった。

それらに精神科がついている所を箇条書きで書き出し、それが終わったら別の病院検索サイト、MEDLEYで全てを検索し、性同一性障害診断と書かれた病院を優位として片っ端からホームページを閲覧して性同一性障害の文字を探す。
いい所、いけそうな所に、また片っ端から問い合わせ。それで予約が取れれば終わり。

これで見つかればいい方。自分はホームページで落としたところ、さらに東京都の出している精神科・心療内科の情報を載せた結構な量のPDFファイルから、性同一性障害の文字を目を血走らせながら探したのちに、同じような工程を踏んで…それでも難航した。なかなか良い条件の場所が見つからない。

なんとなく気付いている人もいるかもしれないが自分は途中からMEDLEY信者になった。めちゃくちゃ信用しすぎて、それで見落としたクリニックがあっても、信用した。あのサイトには本当にお世話になった。

それと、あまりクリニック探しをしていない人は少し驚くかもしれないが、意外と性同一性障害に対応している、と書かれている病院ないしクリニックは多い。これは僕も驚いた。
それと、福岡は性同一性障害外来が充実しきっている。感覚では5、6割は福岡だった。



終結

結局決定したのは1度年齢で断られた所。恩師に助太刀してもらい大人の対応力でなぜかOKが出た。助太刀から2日ほど経った頃だった。これでMEDLEYより恩師に軍配があがった。(?)

これから初診だから、あえてクリニックの名前は伏せさせていただくが、機会があればレポートしたいと思う。


こんな感じで終えさせて頂きたいと思う。
変な時間に今回も読みにくい投稿
もう少しなんとかしたい。
ここまで読んでくださった方、すごすぎるって。ありがとうございます。

P.S 「せ」と打つと性同一性障害、「く」と打つとクリニック。予測変換が追い越すぐらいのスピードで表示するようになった。人には貸せない。




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