【表現評論】メモリーズオフ６　T-wave 　コアレビューその６　結乃ルート３【全作再プレイシリーズ】

●メモオフシリーズ、その他作品、様々なネタバレが含まれます。

⚫︎前回の記事

⚫︎折り紙好きな結乃

小物作りが好きなキャラは初めて見たかもしれない。僕は折り紙は超絶苦手です。幼稚園の図工の時から苦手。どうやったら綺麗に二つに折れるんですかね。あんなもん。大雑把な人間には理解できない。手先が器用な人間は誰でもできるっていうんだよなぁ。人間がいかに分かり合えないか。

⚫︎クソ気まずい展開

結乃と折り紙でいちゃついてるところに現れる智紗ちゃん。折り紙の補充を持ってきたらしい。めっちゃ冷や汗流れてそう。

「ごめんね。楽しそうなところ邪魔しちゃって」

メモリーズオフ６　T-wave

いやぁ。背筋が凍るセリフです。内心ピキりまくってるのか。本当に気にしてないのか。それは誰にもわからない。

「名前で……呼んでるんだ。ふ〜ん、いつの間に」

メモリーズオフ６　T-wave

次に来るセリフがこれ。ちょっとはピキってるな。ほー、別れ話した直後に次の女を見つけてるんですかと。おモテになって羨ましいですねと。結局は妹みたいなものですと言って、逃避を図っています。逃げんなよお前！　どうして逃げるんだよ！　諦めんなよ！　謎の声援が聞こえてきた。結乃がそれに乗っかってずっとお兄ちゃん呼びしてますが、結乃も結構ピキってるんじゃないか。と思ったけど、そうでもなかった。一人っ子なので兄が欲しかっただけらしい。本当に？　実はちょっと妹扱いで頭に来てんじゃないの。

⚫︎信登場

結乃と一緒に歩いているところを見られて、詳しく話せということで捕まります。人の恋愛話に首を突っ込むのが好きな男。姉と同じです。しかし、シリーズ通して女好きアピールしてるけど、この男は本当に女に興味があるのだろうか。結局寄ってきたさよりんは振るわけだし。さよりルートが正史ではないんだけど、信の思想が現れていることは間違い無いでしょ。興味はあるけど罪悪感が消えないのか。それなら興味ないフリした方がまだマシでは。さよりんのような悲劇を生まないためにも。

⚫︎ちょっと複雑

ラジオに妹扱いで複雑になりましたと投稿している結乃（ペンネームゲルマちゃん）。この時点では結乃とは割れてないけど。カナタはお姉さんの旦那さんが好きなのだと勘違いしてます。文脈がなければそういうアンジャッシュが起きてもおかしくはない。志雄君の方も兄扱いじゃ納得いかねえと申しております。もう付き合っちゃえよ！

⚫︎ミス発見

立ち絵が然るべき時に出ておらず、廊下だけ映ってるシーンがあるんですが、意図的に出してないのか、単なるミスなのか、わかりづらい。

⚫︎出来る女

りりすに付き合わされそうになって逃げているところで結乃を捕まえます。今日は結乃の買い物に付き合う約束なんだと咄嗟の嘘をつきますが、結乃は咄嗟にそれに合わせ、さらにりりすに感謝の言葉まで述べるという神対応を見せます。こいつ、出来る。性格が良くて見た目が良くて社交的でみんなに慕われていて運動神経が良くて頭の回転が早くて気遣いが出来るだけの女。おまけに力持ち。気は優しくて力持ち。結乃ちゃんマジ天使。

もはや何をいつ誘っても断られないんで、もう完全に脈アリですわ。これが脈アリの判断方法です。いつ何に誘っても断られない。予定が埋まってたら別日を提案してくる。ここまくればもう勝ち確よ。画面端で相手の体力ミリでこっちのゲージマックスくらいに勝ち確。

⚫︎いい加減気づけよ

ゲルマちゃんが毎日志雄との行動をラジオに投稿しているのに、いまだに気づかなかった男。ここでようやく気づく。いいね。このラジオ越しに好意をアピールしてるいじらしさ。校庭にラインマーカーひいて全校生徒の前で告白するアレとは対極にある味わいですよ。

⚫︎キャラBGMがいい

結乃のBGMがいい。めっちゃ落ち着く。秋の朝の感じ。これぞメモオフのキャラBGMって感じのBGMですね。第二のEach and every heartと言っても過言ではないかもしれない。

⚫︎一緒にラジオを聴く

携帯越しに一緒にラジオを聴く二人。めっちゃイチャついとるやんけ。電話代もったいないけど。この時代にラインなんてないですよ。

ラジオの内容のゲルマちゃんの投稿は、またまた志雄君との一日でした。絶対好きですやん。こんなん。これで好きじゃありませとか言われたら世界が終わるよ。sekai no owari。

まあこの手のゲームは付き合ってないのにイチャついてるのが醍醐味みたいなものなんでね。もう付き合っちゃえよ！　っていうくらいが面白い時期です。破邪のつるぎを買うくらいまで進んだドラクエみたいなもんですよ。フェルンとシュタルクも付き合ったら絶対おもんないですよ。

で、付き合っちゃえよ状態から、一回どん底まで突き落として、やっぱり付き合えませんとなってからのサヨナラ満塁ホームラン（お釣りなし）。もうこのシリーズ散々プレイしたからね。ハリウッドの脚本術並みにテンプレートが出来上がってる。