研究室で博士課程大学院生の募集を開始しました

Nishizono-Labは2021年4月からスタートした新しい研究室です。2022年10月より、主宰者のDr. Nishizonoが金沢医科大学医学研究科生命医科学専攻(分子腫瘍学)の担当講師を併任することになりましたので、博士課程の大学院生を募集しています。社会人として会社に在籍したままでの博士課程在籍も可能です。学費は初年度90万円、次年度以降は70万円となっており、減免措置があります。問い合わせや進学希望については、巻末の連絡先からご連絡下さい

研究目的(Research focus)

私たちの研究室の研究目的は、
① 遺伝子改変動物を用いたヒト疾患原因遺伝子の機能解明
② 哺乳類初期発生機構の解明と生殖補助医療への応用

の2点です。
 これらの目的を達成するために、体外受精や胚培養、胚移植などの生殖工学技術、CRISPR-Cas9などのゲノム編集技術、次世代シークエンサー、分子イメージングなどのResearch toolsを使用します。また、必要な場合は新しい遺伝子改変動物作製法などの技術開発も行っています

① 遺伝子改変動物を用いたヒト疾患原因遺伝子の機能解明
ヒトの遺伝性疾患、例えば日本や特定の地域で多い遺伝子変異に起因する疾患などを、遺伝子改変マウスや遺伝子改変ラットなどで再現し、その病態解明研究や治療法開発の研究を行います。現在はNishizono-Lab単独のプロジェクトから、自治医科大学・魚崎研究室との共同研究である心疾患のモデルマウス作製など、様々な疾患のモデル動物をゲノム編集による遺伝子改変操作で作製しています。最初は「自分で文献やデータベースなどから見つけた候補分子を遺伝子改変してみたい」というモチベーションなどでも良いと思います。ご相談下さい
参考論文①参考文献②参考論文③

② 哺乳類初期発生機構の解明と生殖補助医療への応用
哺乳類の卵子・受精卵が最初に経験するマイクロ環境である卵管液には、多くの機能分子が存在しています。私たちはこれまで、卵管液中のグリシンがマウス受精卵膜上のグリシン受容体α4(GLRA4)と反応することで、胚発生に関与していることを明らかにしてきました。このグリシン受容体はヒト受精卵(GLRA2)やウシ受精卵(GLRA1)にも存在しています。しかし、卵子・受精卵のグリシン受容体がどのような細胞内シグナル経路を使って発生現象を制御しているかや、他の卵管内因子の機能についてはまだ明らかになっていません。このような卵管内因子と胚発生の関係を明らかにし、ヒトの生殖補助医療に応用することを目的として研究を行っています
参考論文④

私たちが大学院学生に求めるもの

私たちの研究室は現在、主宰者であるDr. Nishizonoの他に、助教1名と技術職員が7名在籍しています。彼らと協調して研究を進めることができる人を求めています。教員と職員は研究室の目的に沿ったそれぞれのプロジェクトを進めていますが、この教員のプロジェクトを大学院生に分担してもらうことは、基本的にはありません。民間企業との共同研究プロジェクトなどについても、学生自身が民間企業所属である場合を除き、大学院生が担当することはありません。それぞれの大学院生は独立したプロジェクトを担当してもらいます。そのため、自分で自分の研究の進捗状況を把握し、管理できる能力が必要となります
 また、私たちの研究室ではアメリカ、カナダ、イスラエル、ルーマニア、韓国など海外の研究室との共同研究を実施していることや、多くの英語で書かれた学術論文・教科書を読む必要があるため、最低限の英語能力が必要です。さらに、学位申請には査読のある原著論文を発表することが求められているため、在学期間中に原著論文を発表することを念頭において研究を実施することになります
 社会人として民間企業等に勤めたまま、博士課程の研究を実施することについても、私たちの研究室は歓迎しています。主宰者であるDr. Nishizonoも同様なコースで学位を取得しました。金沢医科大学ではこのような社会人学生の座学の履修についての対応もありますので、ご相談下さい
 学位を得るための研究は、とてもハードです。自分一人で乗り越えようと考えす、ご家族やパートナーと進学することについて、よく話し合ってから決めて下さい

私たちが大学院学生に提供できるもの

在学期間中に行った研究内容を原著論文として発表し、そのうえで学位申請を経て、審査に合格すれば金沢医科大学大学院より博士(医学)が授与されます。そのために、学位取得までの研究指導の他、下記の研究環境・技術を提供することが可能です
① ゲノム編集技術を用いた遺伝子改変動物技術
② 体外受精や胚保存などの生殖工学技術
③ in vitroおよびin vivoでの分子イメージング技術
④ 分子生物学的実験環境
⑤ 動物を用いた研究環境
 
使用可能な共通利用機器等については、総合医学研究所ホームページから確認することができます

大学院生活に関すること

学費は初年度90万円、次年度以降は70万円となっており、減免措置があります。減免措置や学生支援に関することについての詳細は、必ず大学院教務課に問い合わせてください(条件等が年度によって異なります)

キャンパスのある石川県河北郡内灘町は、能登半島の付け根にある自治体で、金沢市中心部まで車で20分、他にもバスや電車(北鉄浅野川線)が出ています。近くには戦後の在日米軍の歴史的にも、また海水浴場として有名な内灘海岸があります。
 内灘町の家賃相場は2022年11月時点では、1kで4~5万円となっています(at home検索)。近隣には徒歩圏内にスーパーマーケットがあり、外食での一人あたりの食事代は1000円未満~数千円程度です(食べログ検索)。生活ができるかどうか、事前に十分に試算することはとても重要です
キャンパス
内灘町ホームページ

大学院入試(2023年4月入学は終了)

大学院入学試験等の情報は、ホームページから最新情報を確認して下さい。進学についての事前の相談は随時受け付けています。下記の連絡先から相談して下さい

連絡先(スパムよけのため、[ a ]をアットマークに変換して下さい)
hirofumi.nishizono[ a ]nishizono-lab.org



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