亜人ちゃんは語りたい、を語りたい

どうも、お久しぶりです。やまりょーです。

第二回投稿がかなり遅い。初回は勢いそのままに書けるんですが、二回目をいざ書こう!と思うと意外と書けなくなりがち。昔からの悪い癖だな、と感じていますが、直るのはいつになるやら。


さて、今回のテーマは「漫画」についてです。

先日、過去に私が買い集めた漫画を整理する機会があり、その時に読み直して「やっぱり面白いな」と感じた作品がありまして。

ご存じでしょうか、「亜人ちゃんは語りたい」。

ヤングマガジンサードで連載されている、ペトス先生の大人気漫画です。現在単行本が八巻まで出ております。私は五巻までしか手に入れてませんが、いつかは全巻揃えたいと考えています。

簡単に作品の説明をすると、高校の生物教師と「バンパイア」や「デュラハン」「雪女」などの亜人と呼ばれる特異な性質を持った高校生たちが織り成すコメディです。簡単そうに見えてこれがバカ面白いんだわ。

で、この漫画なのですが、高校の時に知ってハマっていました。ギャグ漫画として非常に面白かったからです。なんといっても落ちへの持っていきかたが天才に上手い。すっきり終わっていくさまが好みの私にとっては、まさにツボを刺激する作品でした。

そして今に至るのですが、大学で「研究する」という意味を学んだうえで見ると、違った意味で面白い。

そもそもこの漫画は、亜人と呼ばれる「神話上の存在」を現代の高校生に置き換えて進められる学園コメディーです。つまり、見方を変えてみると「現代リメイク版神話コミックス」といえるわけです。もちろん作者のペトス先生は著書で扱っている「伝説の怪物達」について深く学ばれたうえで書かれていると考えられますが、その解釈の仕方や、出典元の違う怪物達の掛け合わせ方に細やかな配慮が見られます。

例えばバンパイア。別名「吸血鬼」と呼ばれる彼女らは、血を吸うことで食事とし、捕食された相手は眷属となるとされています。しかしバンパイアにおける吸血は本当に食事行為の意味だけなのでしょうか。亜人ちゃんの一巻には、バンパイアの吸血行為に対するペトス先生の見解がキャラクターを通して語られています。

また、亜人ちゃんではバンパイアと雪女が登場するのですが、それぞれは西洋と東洋で出典元が大きく違います。しかし作品内では、バンパイアの「日光(熱いもの)に弱い」という性質と雪女の「冷気を放つ」という性質を掛け合わせてキャラクターに接点を持たせています。

これらの演出は、出典元の資料や伝記などを研究し、諸説ある中で色濃く伝えられているものを形よく切り取らないとできないことです。そこに加えて、高校生ならではの葛藤や生活形態も組み込まれ、亜人の個性を活かした学園生活が描かれています。

私としては、漫画をそんなに読まないといった方に読んでもらいたい作品だなと考えます。題材が分かりやすいのと、学園コメディーなので覚えることが少ないから読みやすいと思います。なにより、亜人の見解の仕方に触発されることが多いと思います。見方は一つじゃないんだなと感じることができると思います。


今回は亜人ちゃんは語りたいについて書かせていただきましたが、ほかにも好きな漫画は多くあるのでそれらについても書けたらいいなと思っています。いつになるかわかりませんが・・・。

ではまた次の機会に。長々と失礼しました。

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