なぜ同じ映画を何度も観に行くのか?
こんにちは、西野みや子です。
皆さん、映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』は観ましたか?
Amazonプライムで配信開始に伴い、ブログで公開していた記事をこちらでも!
この記事は映画『鬼太郎の誕生 ゲゲゲの謎』の内容に触れています。ネタバレにご注意ください。
通称「ゲ謎」と呼ばれているこの映画。
令和のオタクの略し方って感じで趣ありますよね。スラムダンクの映画『THE FIRST SLAM DUNK』を「ザファ」と略すのも独特で面白いと平成のオタクは思いました。私だったらスラダンとか脱色とか復活とか庭球って…うっ、頭が……
いつもは映画を1回観て「大変良い」と感じたらBlu-rayを買う人間が、今回どうして3回も同じ映画を観に行ったのか、その謎に迫りたいと思います。
私と映画の関係性
まずは私と映画の関係性を…
子どもの頃は市内唯一の映画館があり、長期休みには学校で割引券が配られるので、友達と友達のお母さんの送迎で観に行っていました。良い思い出です。そのうちにアスベストが問題で取り壊されてしまいます。
独身の時は関東に住んでいたため、仕事帰りにふらっとレイトショーを観るくらい映画というのは気まぐれで観れるものになりました。
現在は田舎に住んでいるので、早朝から映画に行くぞと強い決意を持ち、息子の幼稚園バスを見送って最寄りの駅へダッシュ。イオンシネマは株主優待で1,000円と安く観れるものの、オンラインで席が買えないので発券に走り、予告中に入場。上映後は余韻に浸りつつ急いで電車に乗り、幼稚園バスよりも早く走って帰るというような流れ。
今回はつい初動が遅くなってしまい…
映画の内容的に唯一救いになると噂の入場特典が早くも配布終了したというのです。
救いがない映画をわざわざ観に行くのか私は…?そう思うととても駅までダッシュする気にはなれません。
ドラマのTRICKシリーズが大好きだった私は、胸糞悪い因習村の話が大好物で…うーん、しかし…わざわざ映画館に行って胸糞悪くなって帰ってくるのは…
今回は鬼太郎の父の代の話。どれだけ胸糞が悪いと言っても目玉おやじエンドが待っていることは周知の事実だしな…と、勝手に悩み勝手に解決して、1回目を観に行きました。
結果は、私の想像していた胸糞の圧倒的勝利でした。安心しました。あの内容が胸糞なら、私の予想は胸糞をたくさん集めて煮詰めた煮こごり。
映画をどのように観るか
ゲ謎は観終わった後「すごくよかったね〜!」って感じではなくて、家にいるとき、ふとした瞬間に「そういえばあれはこういう意味だったんだろうか…」って悶々と考え、脳が支配されてしまうタイプの映画です。
悶々としている間に更なる入場特典も配布されるということなので、もう2回観に行きました。
1回目はTwitterの二次創作の受動喫煙を胸いっぱいに吸って内容を予想してから
2回目は原作の墓場鬼太郎を読んでから
3回目はフィルムスタディーの勉強をして制作側の意図を考えながら
観に行きました。
いつも平日に映画を観るので客席はスカスカ。ファミリー向けの映画も序盤から泣いてしまうみや子は、泣いてることに気づかれないよう、目頭と目尻の涙を裾に染み込ませるという手法をとっているのですが、
3回目は土曜日に行ったことと入場特典効果で人がたくさん。周りがすすり泣いているのを聞いて「わかるわかる。泣けるよね…」と共感から余計に涙が出てきました。ここに足を運ばなければ周りの反応もわからなかっただろうなと思うと、わざわざ来た甲斐があったと思えるのでした。
どうして同じものをわざわざ観に行くのか?と夫に何度も問われました。Blu-rayを買えばいいじゃないかと何度も諭されました。
しかし、毎回異なる着眼点で観ていることを理解したのか、4回目は行かなくてもいいの?と声をかけてくるようになりました。
手軽に映画が観れないことが、必死に何かを得て帰ろうという気分にさせたのかもしれません。ほら、他のお客様とは面構えが違う…
転売ヤーに天誅を
結局、入場特典は第2弾と第3弾をゲットしましたが、とても、とても良かったです…描き下ろしてくださったイラストレーターさん、実際に配布してくださる劇場スタッフさん、全てのゲ謎に関わる方々に感謝……
転売ヤーに目をつけられて高値で取引されるようになってしまったゲ謎グッズ。一方で、田舎ではこの人気が全然伝わっておらず、上映本数が減らされ、特典ゲットの難易度は益々上がるのでした。
事後通販も初回はかなりの競争率で東映オンラインストアに入ると4578人待ち!途中でログアウトしてしまい2時間以上待ちました!
パンフレットは紺色とえんじ色が選べたのですが、メルカリで転売されていたえんじ色を選びました!転売ヤーが悔しがる姿を想像したらあっはっは愉快愉快!在庫抱えてパンフレット読みながら眠りな!!
日常生活でのゲ謎の影響
ここで、ゲ謎が私の日常生活にどのような影響を与えたか、その一例を見てみましょう。
①大して好きでもないのにメロンクリームソーダの商品を見つけると購入するようになる
その度に「クリームソーダを喫しました」と言うようになりました。
②セリア産の目玉おやじを作り始める
本当は推しぬいを作りたいが、仕事が忙しく余裕がない…作りたい気持ちを鎮めるべく、Twitterで見つけたポストを参考に作りました。試作品です。
③推しぬいの材料だけは買ってしまう
鎮まる訳がありませんでした。まだ作っていませんが、動き出した私は徹夜をし始めるので本当に誰か止めてください。
④絵を描き始める
絵を描きたい欲を一旦鎮めるために大量のラフを描きまくりました。唯一の完成した絵はこちら。親子愛って素敵ですよね。
⑤鳥取が聖地になる
私は名探偵コナンも好きなので私にとって鳥取は激アツスポットになっています。
今も猛烈に行きたいのですが、山陰の冬を舐めたらいけません。やばさは島根で知っています。
あと、山口県から行くにはあまりに交通の便が悪すぎるんです。中国地方の端から端。公共交通機関で行きたいけど、車がないと移動が難しそうなんですよね。ちなみに20年前くらい、小学生のときに水木しげるロードには行ったことがあります。今行くと楽しさが全然違うんでしょうね…
公式と私の間
話は逸れましたが、このように影響力大のゲ謎。都会では応援上映なるものがやっていたみたいですね。もちろん田舎ではやってるところがありません。しかし、それでよかったのかもしれないと私は思っているのです。
お隣の県まで単身新幹線で行き一泊して、『リョーマ!』の応援上映に行こうとしたことがあります。運命の悪戯か台風で中止になりましたが…
テニスの王子様というのは声優イベント、ミュージカル、作者である許斐剛先生のステージなど、昔から訓練された猛者(ファンと読む)が集う場所なので、信頼というか安心感があるのですが、ゲ謎に関しては客層がわからない上に応援上映自体ライブ感を楽しむものなので、私の作品への想いが悪い印象で上書きされるのではないかという心配があります。
この作品は公式と私の間に他者を入れるべきではない。
ゲ謎に限っては声を発することなく、胸の内に想いを大切にしまっておきたい…他者と共有する必要性はなくて、私だけの気持ちだけでよい、みたいな…なかなか重たい感情です。
あらゆるジャンルの二次創作を読む私ですが、基本他者の妄想だと思っているので全てを受け入れます。しかし、公式と非公式には明確な境界線を引いておきたいというのが私の考えです。
最後に…
ゲ謎に少しでも興味をお持ちでしたら、とりあえずタイトルが出るまで観てはいかがでしょうか?ここまで読んでくださりありがとうございました!
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