【249/252】こまった、こまった

どうやら、死んでしまいたい。
それは困る。

書き言葉に置きかえるのが、むつかしい。ひとつ正しておきたいのは、今すぐ刃を首すじに当てたいのでも、そう言って耳目をあつめたいのでもないということ。言って、ではないか。書いて、が正確。それはともかく。

変わりたい。変わった先も、見えている。なのに、ここから動きたくない。
自分を外から見たときに、これは駄目だと思うような人間でいたい。ぬるま湯につかったままでいたいという甘えも、無論ある。けれどそれ以上に、これ以上長居したくない足元を、このまま固めたい強い意思がある。
この意地は、どこから来るのか。
そりゃあ、ここまでいろいろあった。でも選んだのは、結局じぶんの責任のこと。全部引き受ける気なのに、それ以上の感情がこぼれる。理由がわからない。ぜんぜん、わからない。
もしかするとひとは、こういうときに前世の業をもとめるのかもしれない。
はてさて、困った。

さてここで、お知り合いの皆さまへ。
書く、というおこないは、それを我が身から離れさす効能を持つのはおそらく、ご存知のとおり。
だから、こんなぼやきを重ねるうちは全然大丈夫。それはものを書かれる皆さま、ご存知のとおり。
ほんとのほんとに困ったら、とりあえずこころのお医者の門を敲く。腐っても、いきもの。
言葉にならない困りごとを、困りごとという別の単語に置きかえられるうちは、大丈夫と思っている。
これは、強がりではない。
それをわかってくださる皆さまと、思っている。

苦しみを苦しみたくない、という欲以上に、粋でいたい。
こういうたちだからこその、吉本ばななさんファンなのかな、と思う。

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