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雑記2-2 異世界に転移したくなくなった後、異世界に転移したくなくなった話

「2/29日までに記事を書いて、連続投稿を2か月に伸ばしませんか?」

久しぶりにnoteくんが連続投稿の催促をくれた。記事を書き始めた今は2月29日の23時27分。もしうるう年じゃなかったら連続投稿は途切れていただろう、ありがとう。うるう年。


折角なので最近の近況として、「異世界に転移したくなくなった話」を書いておこう。

昔から、それこそ「中2病(今も言うのか?)」の適齢期とされる中2よりも若い、小学5年生くらいの時から妄想癖があり、できるもんなら異世界転移したいなとずっと思っていた。異世界ものが流行るよりもだいぶ前の話だ。
明確に記憶に残っているのは友達の家でPSO2をやったときのこと。当時の僕がちゃんとやったゲームと言えばポケモンのリーフグリーンとロックマンエグゼの5くらいで、ほとんど初めて触れる3Dアクション、特に画面の奥に展開される近未来的な世界に強く心惹かれたのを覚えている。
「ゲームの中のキャラクターみたいに敵と戦いたい!」なんてことは思っておらず、ただゲームの中の世界で暮らしてみたかった。友達の家からの帰り、「寝て起きたらゲームの世界に入ってたりしないかなぁ」「ゲームの世界に転移するときって、何が持ち込めるんだろう。裸だったら大変だから(?)、服くらいは持ち込めるだろう、ってことはポケットに入れたものは一緒に転移させてくれるかな……」などと考え、その日は寝巻のポケットにメガネを入れて寝た。
起きて、朝ごはんを食べ、小学校に向かう途中で、「そういえば昨日は異世界転移しないかなと思って寝たんだったな」と思い出した。現実世界に苦しみがあったから転移したかったのではなく、単純にあの世界に行ってみたいというだけだったので、まぁ落胆もしなかった。この「朝起きたら異世界転移してないかな」と願って眠りに着くのはこの後小6まで何度も繰り返すのだけれど、次第に「まぁ無理か」という思いが大きくなり、中学生に上がる頃には自然とルーティーンでなくなっていった。

中学生になり、高校生になり、大学生になった。
年齢を重ねて体はデカくなったが、心はこどもだったので、別世界への憧れは変わらず存在した。しかし、いくつかの「なろう系」に触れた結果、「自分はこんなにうまく異世界でやっていけないだろうな」という思いが大きくなっていた。自分はイケメンではないし、かわいい美少女でもないし、知識もないし、器用でもないし、筋肉もない。異世界に転移するべきなのはもっと優れた人々なので、自分が転移するのはやめておこう……と思っており、このころには「あの異世界に行きたい!」という幼き日の純粋な転移希望はもうほとんど残っていなかった。「なろう系」に触れたからか、自分の中の虚栄心が年とともに育ったのか、かつては「ただそこに居れればよい」だったのがいつの間にか「活躍出来ないんだったら転移したくない」になっていたんだな。このnoteを書いて初めて気づいた。なんというか、恥ずかしい。


大学生の途中から、現実世界の苦しみが(自分のせいで)爆増し、紆余曲折を経て、ほとんど何も約束を持たない人間になった時期があった。その時久しぶりに、「もう活躍とかいいから、ただ別の世界に行きたい」と思った瞬間があったが、「こんな人間が異世界に逃げていいはずないし、こんな人間は転移に選ばれない」と、脳内で一蹴されて消えた。消えたと言いつつ、日々を生きるなかで怪しい道を見つけたりしたら、「この道を進んだら」と思って進んで選択していた記憶がある。


あれからだいぶ経ち、現在は現実世界の苦しみが一時期に比べ非常に緩和された。現実世界の人々は優しい。ありがとうございました。

そんな折、(具体的に何だったかは忘れてしまったが、)日々の中で不思議なものに出会ったとき、「○○したら異世界に行ってしまうかもしれない」と思って行動を制限している自分に気づいた。直後、「そんなはずないのに」と苦笑した。苦笑してなお、「でももし万が一転移しちゃったら、やだな」と思って行動の制限を受け入れた。

現実世界に、いくつかのアンカーを下ろせたのかもしれない。重くもあり、少々心地よくもある。

なんかもうちょっと書きたい気持ちがあるんだけど、もうあと30秒くらいで2月が終わってしまう!ここで終わり!また来月!現実世界で会いましょう。


3月1日0:00追記:急いだけど、タグ設定画面に阻まれ間に合わなかった。むねん。現実はままならない!むねん。






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