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日本に来るのは夢だったんだ…『100歳ランナーの物語』の作者シムランさんが来日されました!

2024年3月19日、『100歳ランナーの物語』の作者シムランさんが、ご家族との日本旅行の合間をぬって、神保町のブックハウスカフェに来てくださいました。訳者のおおつかのりこさんも駆けつけ、ランチをとりながら歓談したのち、絵本にサインをして、教育家庭新聞の取材に応じてくださいました。

絵本とともに。右端はアメリカで刊行された原書『Fauja Singh Keeps Going』

シムランさんの初めての子ども向け絵本『100歳ランナーの物語 夢をあきらめなかったファウジャ』。ファウジャさんのことを書こうと思い立ったのは、ご自身がニューヨークシティマラソンに参加を決めた日が、ファウジャが100歳でゴールした日と同じだったからだそうです。

――どんなふうに絵本作りを進められたのですか?
絵本を作るにあたっては、ファウジャに3回インタビューをしました。ファウジャはイギリスに住んでいて、パンジャブ語を話すのですが、私にはパンジャブ語がわからないので、英語で書いて、ファウジャのコーチがそれを訳して聞くという方法で、作りました。コーチもこの本に関わりたいと言ってくれたんです。
 家族で食事をする場面では、豆のカレーの「ダール」やパンの「ロティ」など、食べ物の名前を入れてほしいとファウジャから言われて、文章に取り入れました。

――絵を描かれたのは、イラストレーターのバルジンダーさんですよね。
 バルジンダーはイギリスに住んでいるので、2日間、ファウジャに密着して、絵を描いてくれました。走っているときのフォームや表情など、細かいところまでよく観察し取材したのです。巻末のファウジャの写真と、歯をみせて笑っているファウジャの絵、よく感じが出ているでしょう?

――この絵本を通して、どんなことを伝えたいですか。
 世界中の子どもたちに、伝えたかったんです。どこの国の人とか、年を取っているということとは関係なく、みんながヒーローになれるんだよということを。ファウジャの話を通して、日本の子どもたちにもそう伝えたいです。「進みつづけよう。Always keep going!」

ただいま取材中
訳者のおおつかのりこさんと
近所の子どもたちと
サイン中
共同書店のパサージュSOLIDAへ。西村書店の本棚に、サイン本を入荷してきました

4月1日には、ファウジャの113歳の誕生日を祝って、シムランさんが記事を書かれています。こちらもぜひご覧ください。https://simranjeetsingh.substack.com/p/happy-113th-birthday-fauja-singh