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idé hommeの生産委託工場が当社のファミリーになりました!初のオリジナル商品は徳島県の藍工房と共同開発「藍染工房Watanabe’sコラボ GIZA45 藍染靴下」5/15発売

idé hommeの生産委託工場が当社のファミリーになりました!

2015年の立ち上げ以来、今ではすっかり西村靴下商店の顔となった紳士靴下ブランド「idé homme」。その生産のほとんどは、福島県いわき市にある、大手肌着メーカーが所有する靴下工場で行われていました。

そこは50年以上に渡り美しいドレスソックスを作り続け、国内随一の繊細な技術を受け継ぐ工場。生産リスクが伴うカシミアやシルクなどの極細糸にも、200本や240本のハイゲージ・ダブルシリンダーという難しい編み機でチャレンジする職人たちに、私たちは全幅の信頼を寄せていました。
ところが2022年夏、親会社の事業戦略により工場が閉鎖されるというニュースが届いたのです。

約20年前、当社は岩手県にあった自社工場を閉鎖しました。
それでも他社に委託して靴下を作り続けるつもりでしたが、すべての設備とともに貴重な職人の技術も失ったのだと気づいたのは、自分たちが理想を目指して企画したidé hommeを作ってくれる工場がもう殆ど残っていないことを知った時でした。いわき市の工場は私たちにとって最後の砦だったのです。
 
その最後の砦であった福島県いわき市の工場が無くなれば、もうidé hommeは作れなくなります。閉鎖の一報が入ってから半年間、私たちはジェットコースターのような日々を過ごしました。無謀だからやめろという多くのアドバイスを振り切るように走り続け、2023年1月にいわきの靴下工場はわたしたちのファミリーとなり、新しい存在意義とともに「いわき靴下ラボ アンド ファクトリー」として再生しました。idé homme専用工場としてではありません。「ここでしか作れない」靴下を目指し、「ここにしかいない」技術を職人たちが磨き続けています。

いわき靴下ラボ アンド ファクトリー

初のオリジナル商品は徳島県の藍工房と共同開発「藍染工房Watanabe’sコラボ GIZA45 藍染靴下」 (5/15発売)

そして、いわき靴下ラボ アンド ファクトリーが目指すものづくりの象徴として、2024年5月15日、いわきオリジナル商品が発売されます。
https://www.i-corporation.co.jp/shop/products/detail.php?product_id=74

下請け仕事ではない、工場が発信するオリジナルブランド「IWAKI Socks」初の商品です。それは、わたしたちが目指す協業モデルの成果として、互いのものづくり思想に共感し会える仲間とのコラボレーション商品第一弾でもあります。

オリジナルブランド「IWAKI Socks」初の商品:GIZA45 藍染靴下 5足セット

記念すべき第一弾にご協力頂いた「Watanabe’s」は、原料となる藍の栽培・乾燥・発酵(蒅造り)から染色液の仕込み、染色、製品化のすべてを自ら手掛ける藍工房です。代表を務める渡邉健太氏はNHK大河ドラマにて藍染め・染料づくりを指導したこともある藍師。日本の伝統的な手法で一足一足丁寧に染められるWatanabe‘sの藍色は、深くムラのない色合いが特徴です。技術やコストの問題でムラ染めが多い藍染靴下ですが、渡邉氏の高度な技術により美しく均一に染められた5色のグラデーション靴下はまたとない逸品となりました。
Watanabe’sサイト:https://watanabezu.com/

日本の伝統的な手法で一足一足丁寧に染められるWatanabe‘sの藍色は、深くムラのない色合いが特徴です。
高度な技術により美しく均一に染められた5色のグラデーション靴下

使用した糸は、idé homme一番人気のLDN011(L)でもおなじみの、幻の素材と言われるエジプト超長綿GIZA45の200/2。
髪の毛ほどの細さに紡いだGIZA45を、100分の1mm単位で編み目を調整する職人技がシルクのような艶のある生地に仕上げ、絶妙なフィット感と美しいシルエットを生み出します。
 
素材から染色までこだわり抜いた一品は、その年の気象条件によって異なる藍色をコレクションして頂くためのヴィンテージモデルでもあり、限定100箱には書家が揮毫したシリアルナンバーが入っています。
初出荷となる2023年版の藍染靴下を是非お楽しみください。

「藍染工房Watanabe’sコラボ GIZA45 藍染靴下」 はこちらでお買い求めいただけます。
https://www.i-corporation.co.jp/shop/products/detail.php?product_id=74