体重100キロ→65キロまで落とした話
皆さんは携帯で過去の写真を
見返すことはないだろうか?
僕はある。
自慢じゃないが
僕のiPhoneのストレージは
128GBもあるので
相当昔の写真まで消さずに残っている。
ふと見つけて撮った野良猫。
なぜ撮ったかわからないブレにブレた後輩。
観光地だから撮っとくかという理由で
義務的に撮った友人とのツーショット。
いろんな写真がある。
スクロールするたび
目に飛び込む写真は過去に戻り、
懐かしい感情は色味を帯びていく。
写真を残しといてよかったと思う時は
こんな瞬間じゃないだろうか。
あの時も楽しかったなと
朧げな記憶を写真が肉付けしてくれる。
だから僕は時たま写真を見返すのが好きだ。
さてそんな僕だが
この間例の如く見返していた時に
こんな写真を見つけた。
社会人以降僕に会った人は
これは誰だろうと思うに違いない。
そうこの肥満の塊みたいな人間。
何を隠そう
僕である。
いや、
本当である。
まず今の僕を見てもらいたい。
さてもう一度さっきの脂の集合体を見てほしい。
そう。
僕だ。
ズームにしてみよう。
僕だ。
しかしなんだこの不貞腐れ切った表情は。
何がそんなに不満なのか?
自分の体型にか?
ぜひこの手を見てほしい。
なんとも指まで太っている。
こんなの握ったらドラえもんの手じゃないか?
そう
何を隠そう
特に大学時代
僕は太っていた。
なぜか?
それは
いっぱい食べてたからだ。
大した理由などない。
いっぱい食べてた上に
サークルやらにも入ってなかったので
脂肪を燃焼する機会もなかった。
その結果がこの豊満な肉体である。
主な構成費は
ビールマックファミチキラーメンだ。
課金に課金を重ねたわがままボディである。
写真は大学入学式のものだが
このころの記憶が正しければ98キロほど。
おおよそで表せば100キロ。
身長178cmとはいえ
ここまでの体重に至るのは至難の技だろう。
自分でもよくここまで溜め込んだなと思う。
10年くらい冬眠する予定だったのだろうか?
そう思うくらいの肥え太り様である。
そして大学入学式から2年後の大学3年生。
僕はまだ太っていた。
減ることも増えることもなく
体重を維持し続けていた。
そんな佐久間青年
ついにダイエットをすることにした。
当時の僕が何を思ってダイエットを決意したか。
振られた女の子を見返したかったからか?
豚と罵られたことが悔しかったからか?
健康診断で病院から警告を受けたからか?
どれもまるで違う
答えは
痩せよっかなと
なんとなく思ったからだ。
大した理由はない。
もう少し掘り下げるなら
当時一年後に教育実習と就活が控えていたので
なんとなく痩せといた方が
見栄えがいいかなと思ったからだ。
そんな湯葉くらい薄い好奇心で
始めたダイエットなのだが
これがどうしてめちゃくちゃ楽しかった。
どうだろう
100キロから65キロまで落とした方なら
僕の気持ちをわかってくれると思うが
このくらいの体型になると
もう落とす脂肪しか残っていない。
ちょっと続けるだけで
あっという間に結果が出る。
身体といものは嘘をつかない。
自分の習慣が体型に現れる。
今生きている習慣が自分の体型なのだ。
今より摂取カロリーを減らせば、
今より消費カロリーを増やせば、
必ず体重は減っていく。
一月経つたびに
見た目がするすると変わっていく。
体重計に乗るたびに減っている。
そんな結果が数字と見た目に
出ることが楽しかった。
一年後。
最終的に約100キロあった体重は
65キロまで落ちた。
35キロダウン。
身体からヤドン一匹分無くなったと思えば
もしかしてよりわかりにくくなるだろうか?
このくらい痩せるとどうなるか。
久しぶりに会う友人には病気を疑われる。
「お前大丈夫か?がんになったんだろ?」
となぜかほぼ確信を持って
いわれのない疑惑を投げられる。
着ていた服は何一つ入らなくなる。
全ての服を買い替えた。
買う服着る服
おおよそ全てが似合って楽しかった。
今でこそ
人からもらった三軍の服で生きてる僕も
当時はゾゾタウンでとにかく服を買い漁った。
一般的にこの世の服は
デブ用には作られていない。
基本的にファッションというものは
通常体型の人のために世に出されている。
大きいサイズの服も
普通の人が着れば
「オーバーサイズで着る」と言う表現になるが
当時の僕が着ると
「脂肪に布をかぶせる」に変わるのだ。
なんとも世知辛い。
話を戻そう。
さてここまでつらつらと語ったが
僕がこの話で言いたいのは
ダイエットの提案でも方法でもない。
ダイエット方法など
ネットでは吐いて捨てて
また吐けるほど湧いて出る。
そっちを見た方が早い。
その道のプロが僕より詳しく丁寧に
1知りたいことに対して
100の情報をくれるだろう。
僕が言いたいことは一つ。
なんとなくで始めたことが
意外と続いたりすると言うことだ。
ここで主張の肉付けとして
僕が好きなハイキューという傑作漫画から
以下の言葉を一つ引用させていただきたい。
「何かを始めるのに
揺るぎない意志とか
崇高な動機なんてなくていい。
成り行きで始めたものが
少しずつ大事なものになっていったりする。
スタートに必要なのは
ちょこっとの好奇心くらいだよ」
(潔子さん、巻数ド忘れ)
先ほど述べた通り
僕がダイエットを始めたのも
ちょこっとの好奇心だった
でもその好奇心で始めたダイエットは
大きな見た目の変化をくれて
大切な経験として残ってくれた。
これを読んでくださった方が
不純でも適当でもしょぼくても薄くてもいいからちょこっとの好奇心に従ってくれたら嬉しい。
最後に
もう一度入学式のぱんぱんの僕と
卒業式の抜け落ちた僕を
では
ps
最近僕もちょこっとの好奇心に従って
ダンスを始めました。
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